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1996 年度 実績報告書

九州における仏教美術の適在と偏在-中央様式と地方様式の関係を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 07301065
研究種目

基盤研究(B)

応募区分総合
研究機関九州大学

研究代表者

菊竹 淳一  九州大学, 文学部, 教授 (10000374)

研究分担者 緒方 知美  九州大学, 文学部, 助手 (00263989)
竹下 正博  佐賀県立博物館, 学芸課, 学芸員
井出 誠之輔  東京国立文化財研究所, 情報資料部, 主任研究官 (30168330)
大倉 隆二  熊本県立美術館, 学芸課, 主事
錦織 亮介  北九州大学, 文学部, 教授 (80047729)
キーワード仏教美術 / 中央様式 / 地方様式 / 遍在 / 偏在 / 慶派仏師 / 院派仏師 / 浬築国像
研究概要

宮崎県・鹿児島県の内陸部、及び沖縄県にのこる仏教美術作品の調査を行なった結果、宮崎県には大量の作品が、鹿児島県には少量の作品が、沖縄県にはほんのわづかな作品が伝存していることが判明した。それらは、宮崎県においては日本の中央様式(慶派仏師や院派仏師の作品を含めて)の作品と在地の仏師による地方様式の作品がほとんど均衡を保つかたちでみられるものの、外来様式の作品はほとんどみられない。鹿児島県においては、中央様式と外来様式の作品がほとんどを占め、さらにその折衷様式とも思われる作品が注目される。とりわけ、浬築国像のなかに、中央様式・外来様式の顕著な作品が認められ、今後の仏教美術研究に重要な位置を占めると予測できる。沖縄県においては戦火で損害を受けて破壊されたものが多く、円覚寺伝来の作品の中に中央様式を認めることが可能である。九州内部、南部、島興地域の仏教美術の特色が次第に明確になりつつあることを報告できる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 菊竹 淳一: "高麗時代の昆盧舎邦仏画像" 大和文華. 95. 20-32 (1996)

  • [文献書誌] 大倉 隆二: "細川藩御用絵師矢野家における雪舟流回帰について" 美学. 186. 24-36 (1996)

  • [文献書誌] 大倉 隆二: "細川藩御用絵師・矢野派における雪舟流画風の再興と継承" 第19回熊本の美術“細川藩御用絵師・矢野派". 81-94 (1996)

  • [文献書誌] 竹下 正博: "佐賀の信仰と美術" 佐賀の信仰と美術-いのりのかたち-廣型録. 93-105 (1996)

  • [文献書誌] 楠井 隆志: "東寺講堂諸像の作風的系譜" 密教図像. 15. 1-19 (1996)

  • [文献書誌] 緒方 知美: "佐賀高伝寺の紺紙金字法華経見返絵" 佛教藝術. 224. 84-105 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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