研究課題/領域番号 |
07301073
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
本多 隆成 静岡大学, 人文学部, 教授 (20022288)
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研究分担者 |
水本 邦彦 京都府立大学, 文学部, 教授 (60108363)
田中 誠二 山口大学, 人文学部, 教授 (80116730)
池上 裕子 成蹊大学, 文学部, 教授 (70232171)
池 享 一橋大学, 経済学部, 教授 (20134885)
有光 友学 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (80018019)
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キーワード | 検地 / 村落 / 戦国大名 / 織豊政権 / 幕藩体制 / 貫高制 / 石高制 / 兵農分離 |
研究概要 |
日本封建制の理解に関して、中性と近世とのいわゆる「断絶」を意識した段階論よりも、近年は「連続性」に重点をおいた移行論が盛んになっている。このような研究動向をふまえて、本研究では、この問題を近年新たな形で研究の進展が著しい検地と村落の問題に焦点をしぼって追究することを目的としている。 この目的を達成するために、個々のメンバーによる資料収集や調査旅行に加えて、研究計画の中では、研究成果の報告と全体討論をとくに重視して進めてきた。今年度は2年目ということで、8月1日〜3日にかけて静岡県浜松市で、また12月15日〜17日にかけて栃木県小山市・茨城県結城市でというように、二度の研究会をもつことができた。 すなわち、科研費メンバー参加者はいずも11名、その他は8月が11名、12月にも7名の参加があった。原則として最初の2日間が研究報告・討論、三日目が見学会ということで、報告は8月には7本(うち科研メンバー3本)、12月には5本(うち科研メンバー4本)で、いずれも充実した内容であった。今回の研究課題に直接かかわるものとしては、8月には天正8年近江安治村の指出、天正13年公家領の太閤検地、毛利氏の慶長検地や名寄帳、慶長2年越後瀬波郡絵図など、12月には戦国期の問屋と村・町、慶長7年竜ヶ崎城下の屋敷検地帳、彦坂光正の地方支配、近世村の雨乞いなどがあった。 なお今後の予定として、(1)この夏には、これまで発表を行っていないメンバーは必ず報告し、全体として集約を行うこと、(2)3年目になるので、研究成果報告書をまとめること、(3)科研費の終了後になるが、4年目にはできれば論文集を刊行すること、などが合意されている。
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