研究課題/領域番号 |
07301076
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
朝治 啓三 関西大学, 文学部, 教授 (70151024)
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研究分担者 |
有光 秀行 高知大学, 人文学部, 助教授 (80253326)
山辺 規子 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (00174772)
河原 温 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (70186120)
直江 真一 九州大学, 法学部, 教授 (10164112)
鶴島 博和 熊本大学, 教育学部, 助教授 (20188642)
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キーワード | ヨーロッパ / イギリス / 中世史 / 史料学 / 古文書学 / データベース |
研究概要 |
我が国における西洋史研究の国際化を目指して、第一次資料及び刊行資料に基づく研究を行い、かつ資料を利用する際の技術や秘訣を体系化して示すという既定方針に則り、今年度は6月に研究会、8月に研究合宿を開いた。 1997年6月12日、北海道大学での発表者と題目は、河原温「中世都市部ブルッヘの都市儀礼・ブルゴ-ニュ候の入市式をめぐって」、鶴島博和「イングランド・ヨーロッパ形成期におけるその位置と構造」である。8月、高知での発表者と題目は次の通り。朝治啓三「一三世紀在俗聖職者の家政が持つ社会的存在意義に関する研究、井内太郎「King's Household関係資料について(The Black Book of Household of Edward IVの分析を通して」、都築彰「Gesta Regis Henrici SecundiとChronica(続)」、直江真一「Glanvill(Tractatus de Legibus et Consuetudinibus Regni Angliae)について」、國方敬司「マナ文書に関わる諸文書」、有光秀行「年代記関連史料について」、鶴島博和「文書の保管と伝来(分書庫Archivesとカ-チュラリの関係」北野かほる「14-15世紀イングランドの刑事訴訟記録集Plea Rolls of the Court of King's Bench」、宮城徹「ドゥ-ムズディ・ブック(11世紀イングランドにおける記録作成のプロセス」、楠義彦「エリザベス時代の印刷物資料・visitation articlesを例として」、沢田裕次「ブラクトンの刊本と諸写本」、宮前康司「12世紀末13世紀初めにかけてのケント・ファイン」、芝井(山辺)規子「公証人の文書作成」、吉武憲司「12世紀イングランドの貨幣制度と財務府記録」 研究成果の形式と内容についての討論の結果、各自の研究主題を追究する際の史料の扱い方を体系化すること、その水準を高め整理して成果を公表することが確認された。今年度データ・ベース化を完成したのは、イングランドのcartularyと呼ばれる文書群である。
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