研究課題/領域番号 |
07301080
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中條 直樹 名古屋大学, 言語文化部, 教授 (10023623)
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研究分担者 |
神山 孝夫 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40204630)
浦井 康男 福井大学, 教育学部, 助教授 (70115294)
山田 勇 香川大学, 経済学部, 教授 (90036020)
佐藤 昭裕 京都大学, 文学部, 教授 (50135498)
山口 巌 京都大学, 人間環境学研究科, 教授 (60026763)
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キーワード | データ・ベース / ロシア語 / 年代記 / コンコーダンス / 文章語 / 原初年代記 / ノヴゴロド / キリ-ル文字 |
研究概要 |
1.ロシア諸年代記のデータ・ベース化については、諸年代記が「ロシア年代記全集」だけでも1846年にその第1巻が刊行されて以来、数度にわたる社会的な変動を経て現在までに38巻に及ぶ膨大な資料であること、更にロシアの各地域で編纂されたそれ以外の「年代記」資料を本研究テーマの基礎資料としているため、本年度は「ロシア年代記全集」の整理とその他の年代記の様々なデータを調査・整理している。このためマイクロソフト社のデータベースソフト〈アクセス〉にキリ-ルフォントを搭載し、データの打ち込みを開始するにとどめた。 2.ロシア文章語成立については、本年度は「ロシア原初年代記」と「ノヴゴロド第1年代記(シノド本)」を研究の対象とし、両資料ともすでに入力を終了している。前者については研究分担者により入力されたテキストをbits化し、その後ロシア語ワープロソフトに変換したデータを基に、OCPソフトにより、すでにコンコーダンス(正順)の一部をアウトプットする作業を行った。しかし完成度の高いコンコーダンスを作成する為にテキストと入力済みのデータの照合と校正を古代ロシア語を理解する母語話者を使用して作業中である。後者については、研究分担者の利用の便を勘案して、入力されたデータを文章整理処理支援ソフトTexにより、キリ-ル文字への変換とOCPソフトによる処理プログラムを作成中であり、プログラム完成後直ちに「ノヴゴロド第1年代記(シノド本)」のコンコーダンスの試験的なプリントアウトを行う。この場合にもテキストの照合は不可欠である。 3.今後の研究の展開については、「ノヴゴロド第1年代記新輯本」と、「ニ-コン年代記」のスキャナーによる読み込みを行うが、これにはキリ-ル文字の処理に関して解決すべき問題が若干ある。
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