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1995 年度 実績報告書

現代流通の構造的転換に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07303011
研究種目

総合研究(A)

研究機関京都大学

研究代表者

近藤 文男  京都大学, 経済学部, 教授 (40066676)

研究分担者 尾崎 久仁博  同志社大学, 商学部, 助教授 (10214123)
高橋 秀雄  中京大学, 商学部, 教授 (40179510)
木下 明浩  立命館大学, 経営学部, 助教授 (60247806)
陶山 計介  関西大学, 商学部, 教授 (40154629)
中野 安  大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (30047120)
キーワード製販同盟 / 戦略提携 / 規制緩和 / 流通革新 / 日米の流通構造 / 中小商業
研究概要

本研究の目的は、現在進行中の日本の流通システムの変化を単に個別的で一過性のものでもなく、流通システム自身の編成原理の転換を意味するものであるということを経済学的見地から総合的に解明する点にある。
現在までに明らかになったことは、次のような点である。まず第1に、「製販同盟」の実態とその性格が一定程度明らかになった。「製版同盟」は垂直的取引関係における「戦略提携」であり、製造業者と小売業者の間で行われる新しい共同関係であり、情報システムの支援された小売業者の在庫削減をめざした物流改革、単品管理と双方の情報共有による小売業者小売主導の商品開発、製造業者の高度な支援による小売業者の店頭売場管理改革などであり、今日の流通再編成の基軸となっている。第2に米国における規制緩和、流通革新の実態研究と米国市場への日本企業の参入による流通革新過程の歴史的過程の解明が行われた。
本研究は2年計画で、現在継続中であり、次年度は次のような点に焦点をあて、研究を深めるものである。第1に、日米の流通構造の比較分析、単に米国をモデルとした発展段階説、日本特殊説でなく、それぞれの歴史的発展における特殊性と普遍性を解明する。第2に、規制緩和による流通革新の中小商業に及ぼす影響と中小商業の今後のあり方の分析を重視する。

  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 中野安: "アメリカ巨大食品小売業の戦後再編過程" 季刊経済研究. 18. 1-31 (1995)

  • [文献書誌] 高橋秀雄: "物的流通チャネルの設立について" 中京商学論叢. 42. 27-46 (1995)

  • [文献書誌] 高橋秀雄: "大規模小売企業の経営政策に関する調査" 中小企業研究. 17号. 27-62 (1995)

  • [文献書誌] 木下明浩: "GMSの衣料品マ-チャンダイジングと戦略提携" 立命館経営学. 34. 131-162 (1996)

  • [文献書誌] 近藤文男: "角松正雄編『日本企業のマーケティング』第4章 家電産業のマーケティング" 大月書店, 236 (1995)

  • [文献書誌] 近藤文男: "角松正雄・大石芳裕編『国際マーケティング体系』第9章 電子産業" ミネルヴァ書房, 284 (1996)

  • [文献書誌] 杉野,幹夫: "角松正雄・大石芳裕編『国際マーケティング体系』第8章 総合商社と国際マーケティング" ミネルヴァ書房, 208 (1996)

  • [文献書誌] 陶山計介: "角松正雄編『日本企業のマーケティング』第5章 自動車産業のマーケティング" 大月書店, 236 (1995)

  • [文献書誌] 仲上哲: "阪南大学産業経済研究所編『価格破壊-日本型流通システムの変化-第2講価格破壊と流通システムの再編" ナニワ印刷, 130 (1996)

  • [文献書誌] 尾崎久仁博: "マーケティング史研究会編『日本のマーケティング』第3章家電製品のマーケティング" 同文舘, 232 (1995)

  • [文献書誌] 岡田千尋: "岡田千尋他編『現代日本の商業構造』序章現代商業分析の基礎理論" ナカニシヤ出版, 211 (1995)

  • [文献書誌] 佐久間英俊: "角松正雄編『日本企業のマーケティング』第3章パソコン企業のマーケティング" 大月書店, 236 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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