研究課題
総合研究(A)
今年度の駒場月例のセミナーでの講演は大学院学生を除くと、織田、松本久義(東大・数理)、今野拓也(九大・数理)、露峰茂明(三重大)、高橋哲也(大阪府立大)、佐竹一郎(中央大)等の各氏が講演を行い、その後いろいろ討議を行った。主題の半数は予定通りセルバーグ跡公式に関連する講演でanisotropicの場合に研究の現状をより多くの人が達成するという初期の目的はある程度達成されたと思う。講演のノートは一部周辺の人にコピーが出回っているがセミナリー・ノートの形でまとめることを考えている。さらに関連する講演として木村達雄(筑波大)、またもう少し広い立場から、森下(金沢大)、市川(佐賀大)、背戸柳(舞鶴高専)の各氏にも依頼し、討議を行った。神戸の活動は春に高橋哲也(大阪府立大)、宇沢達(東北大)の講演とそれに続く討議でp-進群の表現を中心にセミナーを持ち、冬にY.Flicker(オハイオ州立大)を招き、また96年1月末には3日間の「ミニ研究集会」(SU(2,1)上の保型形式)を組織した。村瀬篤(京都産業大)、菅野孝史(広島大)、古関春隆(三重大)、渡部隆夫(阪大)、浜畑佳紀(神戸大・自然)、今野拓也の各氏が講演・討議に参加した。国外の数学者として、由井典子(カナダQueens大)、ロバート・チェヒ(九州大)、ユベス・フリッカー、雪江明彦(米国・オクラホマ州立大)の各氏とフェルマ-多様体の整数論、保型形式の特殊値、相対跡公式、概均質ベクトル空間のゼータ関数についてそれぞれ討議を行った。3月末にいわば今年度のまとめとして、特に球関数に焦点を合わせ、東京大学・数理科学研究科に於いて、ミニ研究集会を行う。主な講演者として松木敏彦、加藤信一(共に京大・総合人間)、大島利雄(東大)が参加し、最近関連する研究を行っている学位取得前後のPDF・大学院学生も講演を行い、討議に参加する。この方向では最近いろいろ成果がある。
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