研究分担者 |
家 正則 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 教授 (30111446)
辻 隆 東京大学, 天文学研究教育センター, 教授 (20011546)
吉井 譲 東京大学, 天文学研究教育センター, 教授 (00158388)
野本 憲一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90110676)
高原 文郎 東京都立大学, 理学部, 教授 (20154891)
|
研究概要 |
本研究プロジェクトの目的は,「ビッグ・バンに始まり,現在に至るまでの宇宙・銀河・星の進化と物質の起源を明らかにする」ことであり,今年度は最終年度にあたる。前半は昨年度に引き続いて,宇宙物理・天文・素粒子・原子核の諸分野をカバーする観測・実験・理論研究者よりなる四つのサブグループを組織して研究活動を行なった。研究内容は,(1)宇宙のEW相転移,QCD相転移におけるCP対象性の破れ,バリオン数生成,非一様時空構造,ビッグバン元素合成への影響(初期宇宙グループ),(2)銀河・銀河団形成の時間発展,化学進化,宇宙進化との関係,重力レンズ,高赤方偏移クエーサー・原始銀河の探索(銀河・銀河団グループ),(3)超新星・新星での爆発的元素合成,中性子星・ブラックホールの形成と内部構造,宇宙線の起源と時間発展,原始惑星系形成,ハロー星・超新星のスペクトロスコピー,X_γ線バースト探索(星,原子核グループ),(4)初期宇宙でのビッグバン元素合成,宇宙線と星間物質との相互作用による核合成,星内部での核合成の研究と天体核反能率の測定(原子核グループ),等であった。続いて,これらの結果を総合するために,1997年末に研究代表者・研究分担者・研究協力者ら全員による総合研究会を開催して研究成果の取りまとめを行ない,海外から各分野を代表する著名な研究者を招聘して研究成果に対する評価を受けた。同時に,研究成果を積極的に国内外の研究集会で発表することに努めた。
|