研究分担者 |
平原 和朗 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40165197)
木股 文昭 名古屋大学, 理学部, 助手 (10089849)
辻 宏道 国土地理院, 測地部測地第二課, 課長補佐
加藤 照之 東京大学, 地震研究所, 助教授 (80134633)
内藤 勲夫 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (90000174)
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研究概要 |
イ.第1回「GPS気象学ワークショップ」の開催 平成7年7月25日に気象庁で,対流圏水蒸気分布を中心課題として,GPS測位と数値予報の観点からわが国におけるこれからのGPS気象学の進め方について討論を行った。GPSによる電波伝播遅延の観測は,大気中の水蒸気分布に関する詳細な情報をもたらし,これは数値予報における水蒸気場の解析に情報を提供してその予報精度を向上させ,これはまた逆にGPS測位の高精度化につながる可能性が高く,強力に研究を推進させるべきであるとの結論に達した。 2.GPS集中観測の実施 平成7年11月14日から16日まで,滋賀県の信楽MU観測所を中心としてGPS集中観測を実施した。これは平成8年度に予定している高温多湿期における本格観測の予備的観測であり,空間的には100m,時間的には1秒の分解能を目標として行ったものである。GPS観測点は24点を約5kmの範囲内に集中させ、2秒サンプリングで1日に4時間×2セッションの観測を3日間実施した。MUレーダ,水蒸気ラジオメータおよびラジオゾンデの観測を並行して実施された。解析は現在進行中である。 シンポジウム「GPS気象学」の開催 平成8年3月29日に大阪大学において,GPSによってもたらされる対流圏中の水蒸気に関する情報が地球科学の分野で利用される可能性について,本研究分担者を中心に,気象,地殻変動,陸水,河川情報などの研究者からの講演とそれに基づく討論を行なった。
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