研究課題/領域番号 |
07304058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
人類学(含生理人類学)
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
土肥 直美 琉球大学, 医学部, 助教授 (30128053)
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研究分担者 |
峰 和治 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (50209839)
高宮 広土 札幌大学, 女子短期大学部, 講師 (40258752)
宝来 聰 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助教授 (40126157)
百々 幸雄 東北大学, 医学部, 教授 (50000146)
平田 幸男 琉球大学, 医学部, 教授 (70073070)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 骨形態 / ミトコンドリアDNA / 南西諸島 / 日本人の起源 / 適応 |
研究概要 |
頭蓋の形態小変異や遺伝子の研究者から疑問が提示された、南西諸島人の成り立ちを総合的に解明するために、形質人類学、人類遺伝学、先史学の研究者による本研究プロジェクトが組織された。 初年度は、2回の班会議を千葉と沖縄で開催し、各研究分担者は相互の情報交換を行うとともに、これまでの研究状況の報告と総合討論を行った。 2年目は前年度に調整した課題について、各研究分担者が独自に研究を進めた。 その結果、現在までに以下のような知見が得られている。 形質: 1)沖縄先史時代人は、全体的にサイズが小さく、頭型は過短頭、また顔の高径が著しく低いという特徴を持つことが明らかになった。また、それらの特徴は、種子島弥生人や奄美諸島の弥生人にも共通するものであることが分かった。 2)沖縄諸島においてみられた先史時代と中世以降の間の明瞭な形質の時代差が奄美諸島においても認められることが明らかになった。 3)頭蓋の計測および非計測形質について南西諸島人の再検討を行った結果、一般的に近縁であると考えられている北海道のアイヌと南西諸島現代人が、それぞれ、独自の特徴を持つ集団であることが明らかになった。南西諸島現代人を特徴づけるのは顔面の平坦性であった。 ミトコンドリアDNA: 東アジアの5人類集団のミトコンドリアDNAの分析からは、日本人の起源に関する仮説のうち、混血説を指示する結果が得られ、また、一般的に近縁と考えられている南西諸島人とアイヌが、大陸からの渡来があった頃には、すでに別の集団を形成していたことが示された。 先史学: 各時代の遺跡数の変化のパターンを分析した結果、ひとが沖縄に適応できたのは縄文後期であることが示唆された。
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