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1995 年度 実績報告書

広域火山灰対比に基づく中部更新統の古環境復元

研究課題

研究課題/領域番号 07304072
研究種目

総合研究(A)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

熊井 久雄  大阪市立大学, 理学部, 教授 (40020680)

研究分担者 下川 浩一  地質調査所, 環境地質部, 主任研究官
吉川 清志  地質調査所, 環境地質部, 主任研究官
鈴木 毅彦  東京都立大学, 理学部, 助手 (60240941)
菊地 隆男  東京都立大学, 理学部, 助教授 (10087140)
吉川 周作  大阪市立大学, 理学部, 助教授 (30047394)
キーワード広域火山灰層 / 対比 / 中部更新統 / 古環境復元 / 層序
研究概要

1.研究目的:中部地方から関東にかけての中部更新統中に挟在する,黒雲母・角閃石・石英・長石の結晶粒を多量に含有するB_1,B_2,B_3などの広域火山灰層を対比することによって時間軸を設定し,中部地方から関東地方にかけての中期更新世の古環境を復元しようというものである.同間面上の古環境の復元をすることによって,たとえば約40万年前と推定されている温暖期の中部地方の古環境が復元できる.最近,対比上の問題点もはっきりしてきたので,関係する研究者が協力して研究にあたる.
2.本年度の研究計画とその成果:(1)従来の研究の集約:従来の研究を網羅し,それぞれの研究の方法論の検証や制度の程度,また,結果についての整理と研究結果どおしの対比等を行なう.岩相層序・生層序・古地磁気層序・放射年代などを総合化する.このために,11月23・24の両日研究打ち合せ会議を行い研究協力者を交えて広域火山灰層の層準について各地の対比試案を作成した.(2)現地調査と試料採取:従来の研究では,サンプル採集位置や研究方法が異なっていたので,これを同一の基準で分析するために松本盆地と八ケ岳山麓において現地検討会と共同試料の採取による分析を行なう予定であったが,本研究費の内示が第2次補正予算であったために,八ケ岳山麓で1月13日から16日まで実施したほか,各地域ごとに予察を,各分担者が行なった.(3)火山ガラスの諸性質の統一的再検討と強磁性鉱物のキュリー温度の測定:給源に近い高山西方や松本盆地での本層のいくつかの層準では,すでに研究協力者によって火山灰層中の火山ガラスの性質や強磁性鉱物のキュリー温度が測定されており,対比の有力な要素のひとつとなっている.これを統一的に測定し,対比の資料とするために,万能写真顕微鏡での火山ガラスの形態分析法の検討を行い,実際の形態変化を写真をもちいて比較した.また,キュリー温度について研究協力者からの専門的知識の提供をうけ,来年度の研究目標を絞り込んだ.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木毅彦: "ロームの起源に関する一考察-関東地方の場合-" 第四紀. 28(予定). 3-12 (1996)

  • [文献書誌] 早川由紀夫: "ロームが小規模噴火でできたと考えると困ること" 第四紀. 28(予定). 18-25 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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