研究課題/領域番号 |
07304073
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山中 高光 大阪大学, 理学部, 教授 (30011729)
|
研究分担者 |
松井 正典 九州大学, 大学院・理学, 助教授 (90125097)
藤野 清志 北海道大学, 理学部, 教授 (40116968)
末野 重穂 筑波大学, 地球科学, 教授 (30110513)
飯石 一明 山口大学, 理学部, 教授 (60034716)
赤荻 正樹 学習院大学, 理学部, 教授 (30126560)
|
キーワード | 地球内部物質 / ダイナミックス / 相転移 / 高温・高圧物性 / 構造シュミレーション / カイネティクス |
研究概要 |
色々な地球科学現象を理解するために、従来の静的な物質の構造や組織の研究では充分ではない。本総合研究では地球物質の変態などのダイナミクスについて研究集団を組織して研究を行う。本総合研究では地球・惑星鉱物の形成機構、またその変化過程を単に温度・圧力だけを関数にするばかりでなく、昇温や降温速度、時間変化、保持時間、応力や張力を変数にし動的に捕らえて物質科学的観点から議論することを目的とした。色々な物理的な変数に対する物質の構造や組織に関するミクロな現象と、グローバル現象が研究対象となる。測定手段や解析方法は多岐にわたり、また惑星物質から地球深部物質に到るまで広い実験対象について生じる動的問題は、有機的に関連しており、相互の理解が必要である。平成7年度に具体的行う主な課題は(1)鉱物の圧力誘起転移をX線回析実験で時間分割その場観察する。(2)転移の各素過程を観察し転移のメカニズムを議論する。(3)分子軌道論を用いて高温高圧状態の構造のシミュレーションをする。(4)応力場での塑性変形実験、結晶組織変化について研究し、地殻の流動現象を究明する。(5)マントル物質の水の挙動を解明する。高温高圧下での塩基性鉱物の水和反応、また水和鉱物の高圧下での安定性を究明する。 申請の採択通知が昨年11月にあり、予算の施工が今年1月下旬となったため研究活動の実質的な期間が短いため、各研究分担者毎に今年度の活動は行い、準備の都合上研究集会は不可能であり来年度に行うことにした。
|