研究課題/領域番号 |
07304074
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
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研究分担者 |
尾崎 芳昭 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (60160850)
岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
稲辺 保 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20168412)
石井 菊次郎 学習院大学, 理学部, 教授 (30013543)
池田 進 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (80132679)
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キーワード | 分子運動 / 固体分子 / X線解析 / NMR / 相転移 / 熱運動 |
研究概要 |
本研究は固体中の分子や、固体にとどまらず液晶やアモルファス中の分子がどのような構造をとり、その分子が熱や光や圧力などの外部からの力を受けてどのように動くことによって、相転移を引き起こしたり、極端な場合には反応まで進むかを明らかにすることを目的とする。本年度は稲辺が有機結晶中の水素結合のプロトンが移動することによるπ電子系に与える影響を明らかにした。池田は中性子散乱を使って有機結晶中のプロトンの移動を明らかにした。阿竹は誘電体結晶の逐次相転移やガラス転移における緩和現象やフラーレン化合物を熱測定から検討した。岩崎は分子の内部回転に伴う緩慢な相転移を迅速X線回折装置で明らかにした。斉藤は単結合の周りの原子団の運動と相転移を熱測定とX線解析を組み合わせて明らかにした。鳥海はハロゲン架橋一次元金属錯体の二次相転移の機構をX線散漫散乱を解析して明らかにした。大橋は界面活性剤と芳香族分子の複合体結晶を作る機能をX線解析で検討した。竹中は結晶場を利用して重合した高分子結晶についてその反応機構を迅速X線回折装置で明らかにした。田中清明はX線精密解析によって分子軌道と非調和熱振動を求め、相転移との関係を検討した。 これらの研究は1月22日東京工業大学百年記念館第一会議室で研究発表が行われ、活発な議論が続けられた。夕方懇親会でさらに研究の背景などを話合った。
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