研究分担者 |
杉江 俊治 京都大学, 工学部, 助教授 (80171148)
早川 義一 名古屋大学, 工学部, 助教授 (60126894)
原 辰次 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (80134972)
山本 裕 京都大学, 工学部, 助教授 (70115963)
太田 快人 大阪大学, 工学部, 助教授 (30160518)
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研究概要 |
本総合研究の初年度である平成7年度は,種として現状の分析を行うことを目的に,研究分担者に3名の研究協力者を加えて,3日間の研究打ち合わせ会を2回(12月神戸市,1月東京都町田市)実施した。 第1回研究打ち合わせ会では、研究代表者が本総合研究の趣旨と目的を説明した後,研究分担者と協力者が分布定数系の最適感度,分散制御系のH_∞ 制御,サンプル値制御系のロバスト制御性能,動作環境が変化する制御対象のモデリング,相反システムのロバスト制御性能,物理パラメータ表現に基づくロバスト制御,相対次数が不確かなシステムの適応制御についての各研究発表を行った。そして,全員で、無限次元系と有限次元系,連続時間系と離散時間系から見たシステム構造と制御系設計,、非線形性や情報制約に起因するシステム構造と制御系設計,システム構造の変化に対応する適応制御の3つのテーマについて討論を行った。 第2回研究打ち合わせ会では,まず,H_∞制御理論の黎明期の論文をもとに,その動機と目的について討論を行った。続いて,非線形システムのロバスト制御のための線形化,線形システムの2次安定化,ディスクリプタシステムのH_2最適制御,非線形シルテムに対する安定化コントローラのパラメトリゼイション,LQ最適予見制御,連続時間系の有限時間整定制御,入力むだ時間システムのハンケル特異値にについての各研究発表を行った。さらに,ロバスト制御理論とそのためのシステム表現について討論を行った。 以上を通して,数学的システム構造と物理的システム構造の関係から数式モデルの記述能力とロバスト制御系設計能力の関係を把握し,システム構造の特徴を生かした制御系設計法の現状分析を行って,平成8年度はそれを発展させることを目標とした。
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