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1997 年度 実績報告書

建設系構造物に特有な振動制御法の確立に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07305016
研究機関埼玉大学

研究代表者

山口 宏樹  埼玉大学, 工学部, 教授 (50134474)

研究分担者 山田 均  横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00143735)
野田 茂  鳥取大学, 工学部, 助教授 (80135532)
藤野 陽三  東京大学, 工学部, 教授 (20111560)
岡林 隆敏  長崎大学, 工学部, 助教授 (90039686)
キーワード振動制御 / 地震による振動 / 風による振動 / 交通振動
研究概要

本研究は、建設系構造物に特有な振動を地震,風,交通による振動の三つに分け,それぞれに対して,外乱や応答の評価を含めた制御の問題の明確化,各種制御法の特性の解明・比較を行うことを目的とした。今年度の具体的な研究内容は以下のとおりである。
1.地震による振動の制御
昨年に引き続き,アメリカ土木学会・構造制御委員会によって企画された構造振動制御のベンチマーク比較に関する国際研究に対応して,3層建物の地震応答制御問題に種々の制御則を適用して比較検討をした。状態方程式に基づくモード制御の定式化やATMDによるスライディングモード制御に関する新たな知見を国際学術誌に発表している。
2.風による振動の制御
超長大吊橋のフラッター制御として暴風時質量付加方式を考え,その試設計を行って特性を論じた。また,付加質量方式によるフラッター制御のメカニズムを数値解析によって考察した。
3.交通による振動の制御
キャットウオ-クシステムの作業歩行による振動の制御法として2次ケーブルについてその制御性能および制御メカニズムを解析的に明らかにした。
4.制御性能検証実験システムの構築
昨年に引き続き,各種制御法の性能を実験により検証するために自由度の高い制御実験システムを実験室レベルで構築することを試みた。構造物模型の改良,計測誤差問題の解決,アクチュエーターの高性能化等により,より良いシステムになりつつある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中崎俊三・山口宏樹: "暴風時質量付加型超長大吊橋の検討と試設計" 土木学会論文集. No.584/1-42. 295-305 (1998)

  • [文献書誌] Adhikari,R. & Yamaguchi,H.: "Sliding mode control of building s with ATMD" Earthquake Engineering and Structural Dynamics. Vol.26. 409-422 (1997)

  • [文献書誌] 山口宏樹・Adhikari,R.・山崎俊樹: "複素モードに基づく構造物のスライディングモード制御" 第5回運動と振動の制御シンポジウム講演論文集,日本機械学会. 285-288 (1997)

  • [文献書誌] Alauddin,MD. and Yamaguchi,H.: "On interaction among cables in a cable system" 第52回年次学術講演会講演概要集,土木学会. 第1部(B). 332-333 (1997)

  • [文献書誌] 山本忠広・山口宏樹: "DSPを用いた実験室レベルでのアクティブ振動制御実験システムの構築" 第25回関東支部技術研究発表会講演概要集、土木学会. 144-145 (1998)

  • [文献書誌] Adhikari,R., Yamaguchi,H. and Yamazaki,T.: "Modal space sliding mode control of structures" Earthquake Engineering and Structural Dynamics. (印刷中). 767-774 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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