研究分担者 |
陸 旻皎 長岡技術科学大学, 建設系, 助教授 (80240406)
立川 康人 京都大学, 工学部, 助手 (40227088)
深見 和彦 建設省, 土木研究所, 研究員
大手 信人 京都大学, 農学部, 助教授 (10233199)
戎 信宏 愛媛大学, 建設系, 教授 (60176782)
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研究概要 |
本年度以降の方針・計画について議論するとともに,それに基づいた共同観測および成果報告会を実施した.特に,本年度は宇宙開発事業団の支援のもとに飛行船による世界初の境界層観測,それと同期させたAMR(Airborne Microwave Radiometer)による土壌水分観測を地球環境観測員会航空機分科会およびADEOS II AMRチームと共同で行うにあたり,本研究の目的に見合うような観測計画立案に時間を尽くした.目的としては,衛星・航空機・地上同期観測及び陸面過程モデルを用いて,20km×20kmに至る様々なスケールにおける平均量としての地表面からの水及び熱フラックスを推定し,20kmスケールまでのスケール効果を解明しモデル化を図ることで合意している. 具体的には,7月3日,8月2日に同委員会の第1回および第2回の会議を開催し,1995年度共同観測における飛行船観測の位置付けから搭載機器,観測方法の検討を行なうとともに,陸面過程モデルからの観測要求の整理を行った.8月10日には機器搭載予定のグループが埼玉県桶川市の本田飛行場において飛行船本体の視察・調査を行った.9月29日には「琵琶湖プロジェクトのこれまでと今後」と題したミニシンポジウムを開催し,第1ステージの共同観測の成果効果,第1ステージの反省および位置付けを行なうとともに,第2ステージの位置付けの再確認を行なった.また,1995年度共同観測における地上観測の配置計画,ならびに飛行船及びARMによる観測の具体的なスケジュール化を行なった。10月22日から30日にかけ,滋賀県伊香郡高月町を中心とした高時川下流域の20km×20km領域において,水文陸面過程の衛星・航空機・地上同期観測を実施した.12月16日には共同観測の速報的な報告会を行い,解析の目標および分担,境界層観測における飛行船観測の長所・短所についての議論を行うとともに,ならびに次年度は梅雨明け後の夏期に共同観測を行うことの合意を行なった.
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