研究課題/領域番号 |
07305029
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
池田 孝之 琉球大学, 工学部, 教授 (70145548)
|
研究分担者 |
神吉 紀世子 和歌山大学, システム工学部, 助手 (70243061)
海道 清信 名城大学, 都市情報学部, 助教授 (80278332)
阿部 成治 福島大学, 教育学部, 教授 (50044566)
水原 渉 滋賀県立大学, 工業部, 教授 (70166031)
三村 浩史 関西福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50025912)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
キーワード | 景域 / 都市開発 / 都市・地域計画 / 生態学的環境保護 / 市民参加 |
研究概要 |
地域の環境特性の評価の方法、保全または改善に導く計画とその実現手法について、土地利用計画や事業計画、既存のまちづくり活動に適用出来る実用的な方法を開発することを目的として、本研究を行った。 まず第1部において、生態学的環境の保全と国土・都市計画とを連携させる方式の実績があるドイツを中心としたヨーロッパの都市計画制度ならびに都市開発事業と生態学的環境の保全のとりくみの特徴を明らかにした。これには、従来からの都市/地域計画制度と、近年導入されてきた自然保護・生態学的環境保護のための法制度との連携のあり方、環境保護への効果実績、あるいは、その計画の立案・実行における地方自治体行政の役割について、主に現地で得た一次資料を用いて分析した。 次に第2部において、日本の事例を対象として、ドイツの計画的手法を応用した都市市街地の環境を把握する方法である、「景域環境体ユニット」を用いた環境の記述と保全方策のあり方を検討考察した。これには、ドイツの生態学的環境の保全計画の専門家との共同研究を通じて、市街地における生態学的環境保護の考え方と、これを応用した日本の市街地における計画の手法を開発した。 さらに第3部において、実際のまちづくり活動調査によって、生態学的環境保護の社会的実施基盤としての地域住民の活動によるとりくみの可能性を検討した。とくに、環境保護のための市民参加型の取り組みが活発になされてきた沖縄県における事例を通じて、環境と地域社会の関係について展望を分析した。さらに、あらゆる地域住民の取り組みの指針となり、同時に環境保護の計画の立案指針ともなりうる道具としてのエコタウン・ランゲージの作成と、今後の活用の展望について分析した。
|