研究課題
総合研究(A)
この研究は二年の計画で進められている。今年度は7月と12月の二度にわたって研究発表会が開かれ、以下の発表があった。奥哲治『教育的環境における場所について』中島康『花鳥風月の場所論』島岡成治『広瀬淡窓咸宜園建設に関する場所論的研究』松本裕『パリ市第2区ストラスブール・サン=ドニ地区の空間構成に関する研究』西垣安比古『明恵臨終の道場』伊従勉『儀礼の場所と祭祀世界:沖縄の歴史民族儀礼にみる場所の構造』研究会ではそれぞれの発表において提出された「場所」の懸念をめぐって活発な議論がおこなわれた。それらの発表および議論を通じて「場所」の概念が建築現象の核心をしめること、また、その意味に重層性が見られることが明らかとなった。本研究は科学研究費申請以前より継続しており、当研究の研究分担者のうち松本静夫、白井秀和、内丸恵一、土井崇司は既に以下の発表をおこなっている。松本静夫『ルネサンスの建築書にみられる場所の概念について』白井秀和『18世紀フランス邸館建築における空間と場所』内丸恵一『ジョン・ソーン後期における空間構造について』土井崇司『日本における伝統的な集住の空間構造について』以上を踏まえて、今後もこの方向で研究をすすめるとともに、加藤、前川等によって「場所」に関する理論的研究を展開する予定である。
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