研究課題/領域番号 |
07305052
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
安藤 真 東京工業大学, 工学部, 教授 (90159533)
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研究分担者 |
広川 二郎 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00228826)
後藤 尚久 拓殖大学, 工学部, 教授 (80009232)
米山 務 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (40006226)
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キーワード | 平面アンテナ / スロットアンテナ / TEMモード / 平行平板導波路 / NRDガイド / 漏れ波 / ミリ波 |
研究概要 |
本研究は、TEM導波路形式の平面アレーアンテナの汎用的設計理論の確立を目的として、研究計画調書の研究実施計画に基づき、主に(1)TEM波励振用としてNRDガイドと一層構造導波管Tおよびπ分岐回路さらにTM_<11>モードキャビティーの設計、試作(2)給電回路とスロットの結合による界の乱れも評価できる電磁界解析方法および近傍界測定法の開発を行った。まず、多モード導波管内電磁界及び平面アンテナの開口面分布を精密に測定するには、導波管内及び放射電磁界の電磁界強度と位相を精度良く測定する必要がある。そこで、本研究経費でベクトル・ネットワークアナライザを購入し、従来から使用していた電磁界測定用XYスキャナーと組み合わせ近傍界測定装置を新たに構成し、十分な成果を上げることができた。具体的には以下の成果を上げることができた。 1.一層構造Tおよびπ分岐回路を設計、試作し、スロットと組み合わせ一層構造スロットアレーアンテナとし、上記近傍界測定装置で設計道理の電力分配比、位相特性を実現した。 2.モード選択性に勝るTM_<11>の内装キャビティーを解析的、実験的に検討し、振幅偏差約1.8dBを実現した。さらに、キャビティーの振幅偏差がそのままアレーアンテナの開口面分布に反映されることを実験的に確認し、振幅偏差が5dB以下であれば開口効率90%以上が確保されることを解析的に確認された。 3.近傍界測定装置で測定された電磁界をフーリエ変換処理して、放射素子の動作評価を行う新しいデータ変換法を開発した。
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