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1996 年度 実績報告書

総合的手法による昆虫の系統分類:ノメイガ類における試み

研究課題

研究課題/領域番号 07306003
応募区分総合
研究機関東京大学

研究代表者

田付 貞洋  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)

研究分担者 戒能 洋一  筑波大学, 農林学系, 講師 (20183775)
本田 洋  筑波大学, 農林学系, 助教授 (90126160)
吉安 裕  京都府立大学, 農学部, 助教授 (90038315)
星崎 杉彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10270894)
石川 幸男  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60125987)
キーワード分子系統学 / 形態分類 / 配偶行動 / 性フェロモン / ミトコンドリアDNA / Ostrinia
研究概要

1.アワノメイガOstrinia furnacalisの性フェロモンがE12-14:OAcとZ12-14:OAc(成分比35:65)からなることを各種機器分析と生物検定により明らかにした。また、千葉県松戸市において性フェロモントラップによる捕獲調査を行い、本性フェロモンの有効性を確認した。
2.フキノメイガOstrinia zaguliaeviに近縁で、ツワブキを寄主とするOstrinia sp.は屋久島の他、九州、奄美、沖縄にも分布が確かめられたが、本州和歌山県のツワブキ群落では発見できなかった。Ostrinia sp.を寄主植物で飼育した結果、25℃、15L-9D条件での羽化までの発育所要日数は約60日で、この属のなかでも最も長かった。さらに本種の沖縄産個体群と九州個体群を交雑させて、個体群間の差を検討中である。また、O.scapulalisを新たに奄美から採集した。
モモノゴマダラノメイガの性フェロモン成分中の微量成分の探索と同定を行った。前年度に見出された第4成分について、さらにDSDM誘導体法によりこの成分がE10-16:OHであることが確認された。今年度は新たに本種の雄のヘア-ペンシルから雄特異的な分子量100の脂肪酸と思われる成分を発見し、この成分は雌触角にEAG応答を起こさせる活性を有することも明らかにした。この物質の存在は、極めて類似した雌フェロモンを持つ近縁種のマツノゴマダラノメイガとモモノゴマダラノメイガとの間の生殖隔離に機能していると考えられた。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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