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1995 年度 実績報告書

蚕病抵抗性の機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07306004
研究種目

総合研究(A)

研究機関東京農工大学

研究代表者

福原 敏彦  東京農工大学, 農学部, 教授 (70011880)

研究分担者 小林 迪弘  名古屋大学, 農学部, 助教授 (60111837)
清水 進  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (20187454)
関島 安隆  埼玉衛生短期大学, 教授 (00104985)
飯塚 敏彦  北海道大学, 農学部, 教授 (50001441)
河原畑 勇  九州大学, 農学部, 教授 (60038221)
キーワードカイコ / ウイルス / 微胞子虫 / 細菌 / 真菌 / 補体 / 耐病性 / 免疫
研究概要

1.福原は消化管の運動を促進するセロトニンなどの薬物投与により細胞質多角体病に体する抵抗性が高まることを明らかにし、これは薬物が中腸運動を昴進した結果病原体が腸管を早く通過するようになるために、感染の機会が減少するのが原因と推測した。
2.河原畑は、微胞子虫の増殖環のなかでの短極糸型胞子の生産と感染の維持との関係から、微胞子虫の宿主細胞適合性を検討し、持続性のある感染伝播は極糸が細胞に命中する確立の問題であることを培養細胞系を用いて明らかにした。
3.飯塚は、卒倒菌の内毒素をコードする遺伝子の塩基配列について明らかにした。各種の亜種の塩基配列と毒性との関連について検討し、結晶毒素遺伝子をPCR法によって増幅させクローニングすることによって、生物検定を行わなくとも毒性を推定する方法を確立した。
4.関島は、蚕体液が補体活性化の代替経路を抑制することを見いだし、この補体関連物質が蚕の生体防御にどのような役割をはたしているかを検討中である。
5.清水は、蚕に病原性を示す糸状菌のプロトプラストを調製して、その遺伝子解析を進めている。
6.小林は、高温で飼育した蚕幼虫ではウイルス病の増殖が抑制されることを明らかにし、それらの幼虫におけるウイルス核酸合成について調べている。15EA07:7.阿部は、遺伝子的にウイルス抵抗性と感受性の蚕を掛け合わせた系統から得たモザイック固体で抵抗性と感受性の細胞が共存していることを見いだし、これらの細胞の差がなんによって生ずるのかについて検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Chaeychomsri S.: "Nucleotide sequence and transcriptional analysis of the DNA polymerase gene of Bombyx mori unclear polyhedrosis virus." Virology. 206. 435-447 (1995)

  • [文献書誌] Chaeychomsri S.: "Expression of viral DNA polymerase gene in the larvae of the silkworm,Bombyx mori(Lepidoptera:Bombycidae),during the infection wiht unclear polyedrosis virus." Appl.Entomol.Zool.30. 451-465 (1995)

  • [文献書誌] Sotoshiro H.: "Identification of viral structural polypeptides in the midgut and feces of the silkworm,Bombyx mori,infected with Bombyx densovirus type2." J.Invertebr.Pathol.66. 60-67 (1995)

  • [文献書誌] Sotoshiro H.: "Comparative analysis of Bombyx mori(Lepidoptera:Bombycidae)densovirus type 2 polypeptides synthesized in vivo and in vitro." Appl.Entomol.Zool.31. 154-159 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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