研究分担者 |
白幡 敏一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (90003110)
坪井 義昌 国立予防衛生研究所, 感染症疫学部, 主任研究官 (20227466)
森田 千春 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (50072369)
天野 憲一 秋田大学, 医学部, 助教授 (40113766)
小田 紘 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40107868)
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研究概要 |
Q熱(コクシエラ症)の疫学および診断法の開発を目的として、平成8年度に以下のような結果が得られた。 1.Q熱の発生とその感染源について、多くの症例から疫学が明らかにされつつある。また、家族内および集団発生例から我が国におけるQ熱の現状が解明されてきた(Microbiol.Immunol.,40(2),1996,J.Clin.Microbiol.,34(4),1996,小児感染免疫、8(3),1996、その他の雑誌に3編を投稿準備中)。 2.Q熱リケッチアの菌体構成リポ多糖体(LPS)の解析から、日本の分離株には強毒株、中毒株および弱毒株が存在することを明らかにした。したがって、これまでのC.burnetiiの常識を破って、自然界にも病原性の異なる株が存在することをはじめて明らかにした(J.Clin.Microbiol.,に2編を投稿中)。 3.呼吸器疾患患者の急性期血清を用いて、PCRによる新しい遺伝子診断法を開発した(J.Clin.Microbiol.34(3),1996,Vet.Microbiol.,51,1996)。 4.Q熱患者およびコクシエラ症患畜の急性期血清を用いて、高比重粒子凝集反応による新しい簡便な急速診断法を開発した(J.Clin.Microbiol.,34(12),1996)。
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