研究課題
総合研究(A)
(視床下部:会田、安東)視床下部ホルモンについては、サクラマスの2種類のサケ型生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)遺伝子の構造解析を行ない、遺伝子上流域にはそれぞれ独自のパリンドローム配列が存在し、両者で発現制御機構が異なること、および、その制御にステロイドホルモンが関わる可能性があることを明らかにした。(脳下垂体:川内、金子)脳下垂体ホルモンについては、ロシアチョウザメの脳下垂体から生殖腺刺激ホルモン(GTH)を抽出し、α鎖およびIIβ鎖のアミノ酸配列を決定した。また、回帰シロサケの血中ソマトラクチンを測定した。しかし、その値は排卵後、川に遡上する個体の方が高値を示した。(生殖腺:隆島、長浜、松山)生殖腺については、Atrantic croakerのゲノムライブラリーを作製し、卵成熟過程に誘導されるチャンネルタンパク質のコネクシン遺伝子を魚類では初めて単離した。また、ステロイド代謝酵素のうち、アユとメダカでステロイド-20β-水酸基脱水素酵素(20β-HSD)のcDNAをクローニングし、全塩基配列を決定した。さらに、メダカのゲノムライブラリーを作製し、P450c17遺伝子をクローニングした。(肝臓:山内)肝臓では、ウナギでエストロゲン受容体cDNAをクローニングした。また、その発現機構を解析するための肝細胞培養系を開発した。
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