研究課題
(視床下部)サクラマス、大西洋サケおよびヒメマスにおいて、二種類のサケ型生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン遺伝子(sGnRH-Iと-II)の5'上流域の構造解析を行ない、約1.2kbからなるパリンドローム配列(PS-IIa)が、ヒメマスでは大部分欠失していることを明らかにした。また、sGnRH遺伝子の発現動態をin situハイブリダイゼーションにより解析し、成熱の進行共にPreoptic area (POA)とVentral telencephalon (VT)においてsGnRHを発現している細胞が増加することを明らかにした。(脳下垂体)ロシアチョウザメGTHIIβ鎖のcDNAの塩基配列を決定した。また、GTH抗血清を用いた免疫組織染色により、シロチョウザメ脳下垂体主葉後部の細胞をGTH産生細胞と同定した。また、ソマトラクチンが血液の酸・塩基調節に関与している可能性を示唆した。(生殖腺)ニジマス卵巣から単離した2種の17α-水酸化酵素cDNAは単一の遺伝子からオルタネイティブスプライシングにより合成されることを明らかにした。また、ニジマスの卵巣から20β-HSDcDNAをクローニングした。さらに、魚類の卵成熟能獲得時に大切な役割を果たしていると考えられる2種類のギャップ結合タンパク質(コネクシン)cDNA(Cx32.2, Cx32.7)を大西洋産ニベ卵巣よりクローニングした。Cx32.2はGTH処理によりその発現量が急増することを明らかにした。(肝臓)ウナギ雌肝臓において、成熟に伴うエストラジオール-17β受容体の発現変化を明らかにした。
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