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1995 年度 実績報告書

C型ウイルス肝炎の進展阻止と肝発癌抑制に対する包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07307009
研究種目

総合研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

小俣 政男  東京大学, 医学部(病), 教授 (90125914)

研究分担者 谷川 久一  久留米大学, 医学部(病), 教授 (10080649)
佐藤 千史  東京医科歯科大学, 医学部(病), 教授 (60154069)
各務 伸一  名古屋大学, 医学部(病), 講師 (10115545)
横須賀 収  千葉大学, 医学部(病), 講師 (90182691)
キーワードC型ウイルス肝炎 / インターフェロン / NS5A / 発癌抑止
研究概要

肝炎ウイルスの実態とインターフェロン治療によるウイルスの駆除や肝発癌抑制の効果を正確に把握するため、各施設との共同研究を開発した。具体的には、各施設におけるインターフェロン治療後のウイルス駆除群、非駆除群におけるその後の肝発癌の実態や肝炎進展度を調査したところ、インターフェロン治療後のウイルス駆除群では各施設とも有意に肝発癌の低下傾向が示されてきていた。この共通の基盤のもとに、各施設からのインターフェロン治療例および未治療例の症例の登録を開始した。この際、治療後のウイルスの完全駆除を明らかにするため、血液中のC型肝炎ウイルスの有無をPCRで測定することとした。次年度以降、これら症例における定期的な腹部超音波検査の施行により肝癌の早期発見と発癌率の解析を継続的に遂行することとした。
また、効果的なC型肝炎治療を目指して、インターフェロン無効例の基礎的検討を行なった。すなわち、インターフェロン治療奏効群、無効群それぞれのC型肝炎ウイルスのクローニングを行ない、ウイルス構造の解析を行なった。その結果、5'non-coding lesion (NS5A)の変異の有無がインターフェロン治療に密接に関与しており、変異株ではインターフェロン治療に反応してウイルスが駆除されたが、変異のない株ではウイルスの駆除が全く計れなかった。さらに、この領域の機能の検討を行なう飛共に、その他のnon-structural蛋白の高次構造の検討と機能の基礎的検討が進行している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takano S: "Incidence of hepatocellular carcinoma in chronic hepatitis B and C: A prospective study of 251 patients." Hepatology. 21. 650-655 (1995)

  • [文献書誌] Shiratori Y: "Chatacteristic difference of hepatocellular Carcinoma between hepatitis-B and-C viral infection on Japan." Hepatology. 22. 1027-1033 (1995)

  • [文献書誌] Yokosuka O: "Efficacy of longlerm interferan treatment in chronic liver disease evaluated by sensitive polymerase chain reaction assay for hepatitis C vilus RNA." Gut. 37. 721-726 (1995)

  • [文献書誌] Tagawa M: "Infection of human hepatocyte cell lines with hepatitis C virus in vitro." J Gastroen Hepatol. 10. 523-527 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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