研究課題/領域番号 |
07307015
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古瀬 彰 東京大学, 医学部(病), 教授 (70010163)
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研究分担者 |
矢崎 義雄 東京大学, 医学部(病), 教授 (20101090)
開原 成允 東京大学, 医学部(病), 教授 (30010234)
松田 暉 大阪大学, 医学部(病), 教授 (00028614)
藤村 重又 東北大学, 加齢医学研所・呼吸器再建研究分野, 教授 (40006078)
田林 晄一 東北大学, 医学部(病), 教授 (90142942)
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キーワード | 心臓移植 / 臓器移植ネットワーク / 補助人工心臓 / 抗接着抗体 / 免疫抑制療法 / 慢性拒絶反応 / 移植心冠状動脈硬化 / donor臓器 |
研究概要 |
本年度は、総合研究初年度であるので、平成7年10月28日に、第一回班会議を開催し、研究組織の構成ならびに各班員の研究分担事項の確認を行った。そして、平成8年1月20日に第二回班会議を開催して初年度の研究内容の発表と相互検討を行った。 開原はすでに使用開始されている腎臓移植ネットワークの経験をふまえて、臓器移植ネットワークにおける選択基準データの不備の問題について報告した。設定している項目のデータが存在しない、測定方法の進歩により既定の形式と異なるデータが入力された、データの質の地域差等のデータの不備が実施上の問題となりうるので、実際のデータを調査しあらかじめ対策を立てる必要がある事を指摘した。 臨床症例に即した検討として、川島は心臓移植適応症例に対する補助人工心臓の使用経験を、小柳はびまん性冠状動脈病変の把握における血管内エコーの有用性を、邦人渡航心臓移植症例の心臓症例における経験から報告した。 矢崎らはICAM-1/LFA-1の短期接着阻害は寛容導入のみならず慢性拒絶による冠状動脈硬化進展予防にも効果があること、古瀬はLFA-1の接着阻害が霊長類心臓移植においても有効なこと、松田は移植心冠状動脈硬化症の発生は移植後5日目までに決定づけられることを報告した。小松は心移植片由来のPassenger Leukocyteの分布を解析、田林はMacrophargeの量と局在を検討した。また、平は心筋浮腫の心臓リンパ流により検討、佐野は一時間心停止後の心臓移植の実験的検討を報告した。 矢田、江口、藤村は肺移植における慢性拒絶反応の病態解析、免疫抑制効果、donor臓器保存に関する実験的検討の結果を報告した。
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