研究分担者 |
山本 隆 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60028793)
村上 俊樹 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (10060451)
佐藤 俊英 長崎大学, 歯学部, 教授 (60013968)
森本 俊文 大阪大学, 歯学部, 教授 (20028731)
角野 隆二 日本大学, 歯学部, 教授 (40014378)
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研究概要 |
顎・顔面・口腔領域における間隔・運動機能を司る各機関・部位における神経系の統合機構を解析することを前提として,平成8年度は,各レベルにおける入出力系の同定,内部の神経回路網解析等各部位の性質を調べた. (1)味覚受容膜:カエルを用いて,味細胞膜における苦味物質に対する各種イオンチャネルや細胞内情報伝達機構の相互作用について調べた. (2)味神経:チャネルキャットフィッシュヒゲからの味覚一次求心線維(三叉顔面複合神経)におけるキニ-ネとアミノ酸反応の比較検討を行った. (3)味覚中枢:ラット扁桃核,味覚野における味覚嫌悪条件付けに対するPKC阻害剤作用はCTA獲得の初期段階で働くことを見出した. (4)体性感覚神経:HRP神経内染色-電顕法により,ヒゲからの三叉神経核一次-二次ニューロン系における微細構造を調べた. (5)感覚性中枢神経系:サルを用いて大脳皮質から歯髄ニューロンを記録し,感覚強度の弁別速度と活動様式を調べた. (6)運動中枢神経系:脳幹切り出し標本を用い,錐体路連続刺激により顎二腹筋に咀嚼リズム様筋電図を誘発することができた.また,ラット,ウサギの中脳路核歯根膜,筋紡錘ニューロンの活動を調べた. (7)咀嚼運動:刺激誘発性または随意的な咀嚼運動と,外乱に対する応答変化から受容器や反射形路を調べた.さらに咀嚼ロボットWJ-3を試作し,各種パラメータを変えて顎運動を行わせ,シミュレートした.
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