研究課題/領域番号 |
07307023
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀越 正美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (70242089)
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研究分担者 |
嶋田 一夫 東京大学, 薬学部, 教授 (70196476)
佐藤 能雅 東京大学, 薬学部, 教授 (30150014)
名取 俊二 東京大学, 薬学部, 教授 (50012662)
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キーワード | 転写調節因子 / 転写基本因子 / 相互作用 / 転写伸長因子 / 転写調節 / ドメイン構造 / S-II / TFIIB |
研究概要 |
転写伸長因子S-IIの転写伸長段階における機能及び組織特異的なS-II因子族の存在意義の理解を三次構造レベルで明らかにすることを目的とし、まずそのような解析に必要な多種のタイプのS-II因子族を様々な種、組織から単離し、その構造・機能解析を試みた。 1)精巣特異的なヒトS-II因子をコードするcDNAの単離とその解析 ヒトS-II因子をコードするcDNAを転写基本因子TFIIBをプローブとしたtwo-hybridスクリーニング法によって単離することに成功した。また、このS-IIが精巣・卵巣特異的に発現することを明らかにした。 2)組織特異的なマウス・ラットS-II因子族の単離とその解析 マウス・ラットを用いてRT-PCR法により、S-II因子族をコードするcDNAを各々3種単離することに成功した。これらを用いて精巣分化時期におけるS-II因子に対するmRNAの発現パターンを解析した。現在、組織特異的な転写伸長反応制御を理解する目的で、各々の組織で大量に発現する遺伝子を用いてそれらS-II因子族の果たす役割を理解するための機能解析を行っている。 3)様々なS-II因子族の大量発現、精製及び構造解析 大腸菌発現系を用いて、様々なS-II因子族を大量に発現、精製することを試みた。現在大量精製法の確立をそれらのS-II因子族を用いて行っている。また、様々な組織特異的S-II因子族の機能ドメインに対応させ、分割しての解析も同時に行っている。
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