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1997 年度 実績報告書

健康情報収集・利用に際しての倫理問題に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07307030
研究機関昭和大学

研究代表者

中村 健一  昭和大学, 医学部, 教授 (90050400)

研究分担者 新野 直明  昭和大学, 医学部, 講師 (40201686)
中村 好一  自治医科大学, 医学部, 助教授 (50217915)
菊地 正悟  順天堂大学, 医学部, 講師 (40224901)
稲葉 裕  順天堂大学, 医学部, 教授 (30010094)
キーワード健康情報の収集 / 健康情報の利用 / 倫理 / 文献調査
研究概要

本年度は主として予防医学の倫理に関する国内・国外の研究動向を展望するため、文献の収集とその内容検討を行った。
国内文献については、1987年から1997年前半までの医学中央雑誌データベースを利用して、(公衆衛生、予防医学、疫学、保健、健康、産業保健、学校保健など)と(倫理、人権、告知、バイオエシックス、プライバシー、インフォームド・コンセントなど)とのキーワードの掛け合わせによって、関連文献を検索した。その結果、本研究テーマに関係が深いと思われるものが55編あった。その内容を分類すると、プライバシー保護に関するものが18編と最も多く、インフォームド・コンセントに関するもの11編、研究・調査の倫理10編などがそれに次いでいた。
外国文献については、1990年から1997年前半までのMEDLINEから(ethics or informed consent or privacy)and(public health or epidemiology)and researchというキーワードに該当する文献を検索した。次にそのリストから、研究テーマに合致し重要と思われる論文を各研究者がそれぞれ5〜6編ずつ選び出し、抄訳を作成した。その結果検索された313編の中から臨床的なもの54編を除いた259編について内容別に分類すると、研究の倫理、倫理委員会、研究のガイドラインなど概論・総論的なものが106編と圧倒的に多く、臨床試験43編、健康情報の秘密保護27編などが多かった。抄訳を作成した38編の内容をさらに詳しく検討すると、個人情報保護のシステムが整備されている欧米諸国で、疫学研究が阻害されていることを訴える論文が多かった。そして、民衆の疫学研究に対する理解と協力を得るためには研究成果還元のメリットを強調する必要がるとの論調が目に付いた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 黒沢美智子,他: "健康情報収集・利用に際しての倫理問題に関する日本疫学会会員の意識調査" Journal of Epidemiology. 7・1 (Supplement). 137 (1997)

  • [文献書誌] 中村好一: "疫学研究におけるインフォームド・コンセント(私見)" Journal of Epidemiology. 7・1 (Supplement). 169 (1997)

  • [文献書誌] 中村健一, 新野直明: "健康情報の収集・利用についての産業保健専門職の意識" 産業衛生学雑誌. 39 臨時増刊. S454 (1997)

  • [文献書誌] 中村好一,他: "地域保健活動における情報収集・利用の倫理的問題" 日本公衆衛生雑誌. 45・3 (予定). (1998)

  • [文献書誌] 中村健一,他: "疫学・予防医学の倫理に関する文献学的考察" 日本衛生学雑誌. 53・1 (予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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