研究課題/領域番号 |
07307032
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
山田 了 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103351)
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研究分担者 |
中村 治郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (90064336)
宮下 元 昭和大学, 歯学部, 教授 (60014122)
前田 勝正 九州大学, 歯学部, 教授 (00117243)
加藤 煕 北海道大学, 歯学部, 教授 (60001020)
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
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キーワード | 組織再生誘導法 / 歯周病 / 組織再生構築 / BMP / b-FGF / 活性型ビタミンD_3 / 硬組織形成能 |
研究概要 |
GTR法の問題点のうち次の重要な3点にしぼって解明し、臨床応用可能な治療法を見い出すことである。1)根表面への歯根膜由来細胞の進展をより増大させる2)GTR法によって獲得する新生骨量の増大3)保護膜の非吸収性膜より吸収性膜への転換 本年度の研究実績の概要 1)象牙質表面と再生セメント質の界面には、電子密度の高い層が介在し、抗osyeopontin抗体と抗bone sialoprotein抗体に強く反応した。(東)2)正常歯肉線維芽細胞を血清存在下でconfluentになるまで培養後、培地から血清を除くとALPの発現が誘導されることが証明された。(前田)3)Vit.D3は歯根膜線維芽細胞のOCmRNAの発現を促進、歯根膜線維芽細胞におけるOCmRNAの発現はVDR発現によって制御されていると考えられる。(西村)4)bFGFは歯根膜由来細胞の分化を抑制し、未分化な状態のmultipotentialな細胞の増殖促進に関与していることが明らかとなった。(村上)5)BMP-2は歯根膜線維芽細胞と骨芽細胞の骨芽細胞部分化マーカーであるALP活性とPTH応答性を亢進した。(宮下)6)PLGA/ゼラチンスポンジ(PGS)を担体としたrhBMP-2の埋植が、水平性骨欠損を伴うイヌ実験的歯周炎における歯周組織再生に有効であった。(石川)7)コラーゲン膜を担体としてBMPを水平性骨欠損部や高度の骨分岐部骨欠損部に移植すると、担体の形態に一致して歯槽骨が再生される(加藤)8)コラーゲンゲルで三次元的に包埋培養したアクトセラム顆粒は、周辺の培養細胞が多層をなしており、細胞の配列は極めて多様であった。(阿部)9)実験的に歯周炎惹起させ、スペースメイキング用膜でGTRを行い、著しい骨の増加をみた。(中村)10)GBRを行い骨増加をALP活性は多く紡錘形細胞を含む骨肉芽及び新生骨梁が認められ、この時期のALP活性増強がGBRにおける骨増量に結び付く結果となった。
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