研究課題
基盤研究(B)
本邦における歯原性腫瘍の実態を把握し、病理学的検索の進展、診断・治療法の確立に貢献するとともに、欧米諸国の資料と比較検討することを可能ならしめることを目的として本研究を立案した。目的達成のために、全国の口腔外科講座、口腔病理講座から代表者を選出し協同して総合研究を行うこととした。平成7年度:調査方法を立案し決定した。まず、全国を6地区(北日本、関東、中部、近畿、中国・四国、九州)に区分し、口腔外科領域から調査担当責任者を1〜2名(計7名)をおいた。また、病理学的診断責任者として口腔病理学担当者を2名おいた。調査はアンケート方式とし、年次ごとの歯原性腫瘍取り扱い総数、診断別の症例発生数、性別・年齢、発生部位、病態、治療法、予後などを調査することとした。平成8年度調査表の様式を決定し作成した。調査表は研究代表者が全国の口腔外科診療施設に送付した。調査期間は1986年1月から1995年12月までの10年間とした。収集・集計は地区ごとに行い、内容の不足・不明点などについては地区責任者が各施設と協議した。また病理学的な疑義については病理学担当者が判定した。平成9年度:各地区ごとの集計結果を研究代表者が収集・集計した。集計結果は小冊子として刊行し、全国の調査協力施設に送付した。印刷物の刊行と送付は研究代表者が担当した。