研究課題/領域番号 |
07308001
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
登倉 尋実 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80027490)
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研究分担者 |
芳住 邦雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (60220620)
平田 耕造 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70110624)
鎌田 佳伸 香川大学, 教育学部, 教授 (40015045)
松山 容子 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (70129211)
田村 照子 文化女子大学, 家政学部, 教授 (07308001)
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キーワード | 温熱環境データ / 着装の快適性 / 発汗サーマルマネキン / 民族服 / 伝熱シミュレーション / 高温環境 / 靴 / 寝具 |
研究概要 |
1.温熱環境データベースの作成 わが国および東アジア諸国の居住地域における気温、気湿、風速データを収集しデータベースを作成した。温度および湿度等を指標とするマトリックス表示の出現分布によりその特性を把握した。シミュレーション実験・計算の条件設定に有用な情報が得られた。 2.被服着装時の生理学的検討 若年のみならず高年齢の被験者を対象として高温環境下での着装における人体の生理学的および心理学的因子の基礎的検討を行なった。その際には、吸水・吸湿・透湿性能の大幅に異なる綿およびポリエステルを被服素材として用いた。さらに、寝具および靴における着装の快適性についても検討し、要因の解明を行った。 3.被服着装時の衛生・構成学的検討 定常型発汗サーマルマネキンを用いて、被服の水分透過についての基礎的特性を把握した。また、蒸汗放熱に係わる実験上の要因を明らかにした。一方、非接触3次元形状計測装置(Grating System for Profiling)を用いて被服着装時の被服間隙量を測定し、シミュレーション計算の基礎を与える重要なデータである空隙量についての情報を集積した。、民族衣装をも研究対象とた。 4.被服着装モデルにおけるシミュレーション計算による検討 伝熱工学的見地からの2次元数値解析モデルを被服気候に適用する際の初期条件および境界条件の検討を行なった。被服を通しての熱・水分の移動と開口部の効果の評価の基礎的検討を行なった。さらに、寝具での熱・水分移動を定常および非定常状態での解析を中心に移動論的検討を行なった。
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