研究課題/領域番号 |
07308003
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
菊池 俊彦 中央大学, 名誉教授 (20096100)
|
研究分担者 |
田中 国昭 千葉大学, 工学部, 教授 (10015042)
大沼 正則 東京経済大学, 名誉教授 (90096389)
井原 聡 東北大学, 大学院, 教授 (70106730)
赤木 昭夫 慶応大学, 環境情報学部, 教授 (10222506)
加賀美 鉄雄 中央大学, 法学部, 教授 (30119531)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
キーワード | 科学史 / 技術史 / 科学者 / 技術者 / 日本科学史 / 日本技術史 / 日本史 / 昭和史 |
研究概要 |
本研究において、我々は、急速な発展を遂げた昭和期の科学技術の特質を、欧米との比較も含めて、歴史的に分析を進めた。具体的な研究活動として、(1)文献資料の収集・調査・保存、(2)聴聞活動の遂行、(3)資料データの整理、資料証言集の刊行、を行った。 史料は、多数に渡るが、重要なものを二点挙げると、これまで知られることの無かった日文書の発見し、その解析を行ったことである。その一つは海軍の造船将校であった春日文書であり、もう一つは海軍技術研究所の電気部門の責任者の伊藤文書である。前者は艦船の機関の試験を記録したものであり、戦前のわが国の造船技術を明らかにするものである。また、後者は戦中のレーダー開発をはじめとする電気・電波関係の研究開発過程をつまびらかにする重要な史料である。これらの一次史料は、占領軍の接収から秘匿され、長らく日の目を見なかったものである。この収集と解析とが、多くの実りある成果をもたらすものであった。 また、多くの技術者、科学者からの聴聞が関係学会の協力も得て行われた。理化学研究所、小林理研などの状況、また、戦中の研究が、戦後展開していく過程など貴重な証言を得た。これらの証言は、先の文書と合わせ、当時の状況をリアルに捉える助けとなった。 これらの調査研究の成果の一部は、本研究報告書としてまとめられ、公表にされている。また、その研究成果は一部公表されてはいるが、現在、さらに論文として印刷中である。また、明年の関連学会でその成果をまとめて、シンポジュウムを開催する予定である。
|