研究課題/領域番号 |
07308020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中原 忠男 広島大学, 教育学部, 教授 (90034818)
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研究分担者 |
飯田 慎司 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (20184351)
小山 正孝 広島大学, 教育学部, 助教授 (30186837)
岩崎 秀樹 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (50116539)
植田 敦三 長崎大学, 教育学部, 助教授 (50168621)
重松 敬一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40116281)
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キーワード | 学力 / 数学的能力 / 国際比較研究 / 潜在的能力 |
研究概要 |
第2年次である本年度においては14才児約1100人に対して、「生徒の潜在的な数学的な力、数の達成学力、図形の達成学力、教育諸条件に関する調査」を東京、奈良、福岡、長崎の4地域5学校で行った。 各地区の調査、結果の第1次の整理が終了した時点で研究全体会議を開催し、調査結果の全体的集計、分析の観点、分析の分担等について研究協議した。そして、正答・誤答のカテゴリーを決定すると共に、分析の観点として、潜在的な力と数・図形の達成学力の関係、数分野と図形分野との関係、2年間における発達・変容の様相、男女差、質問紙調査との関連などを検討することとした。 これらについては、主として植田が潜在的な力と数の達成学力との関連を、また飯田・山口が福岡地区を中心とする2年間における数の達成学力の発達・変容を、それぞれ分析・検討して、結果を発表した。それらの主要なものは次のとおりである。 (1)潜在的な力と数の達成学力との間には0.75という高い相関がみられた。 (2)数の達成学力は2年間で成績が向上した生徒とともに低下した生徒もみられた。 (3)成績が上昇した問題は、百分率、分数の小数表示など小学校で学習内容にかかわるものが多かった。 また、国際比較においいては、日本は、潜在学力は諸外国と大差ないけれども、数の達成学力はかなり高いという結果を得ている。これは日本の数学の授業のよさを示すものであり、望ましい結果である。
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