研究課題
研究期間をつうじて、月1回ないし2回の間隔で定期的な研究会を開催した。研究会には、研究代表者、研究分担者の他、数名の大学院生、各官庁の統計作成担当者も参加した。この研究会における活動を通じて、以下のような成果をあげることができた。1.標本抽出に関する理論的研究の最近の話題に関しては、各研究分担者および部外協力者で分担して、これまでの海外における研究のサーベイを行い、主要な結果の紹介と、本研究との関連についての議論を行った。このような研究の成果の一部分は、実際の官庁統計の設計に対する有効な指針を与えるものとなった。2.不完全データの統計的処理に関しては、日本および外国における実際の統計調査において、具体的にどのような方法によって欠測値の処理が行われているかを調査し、実例を検討した。また、理論的な検討としては、特に調査客体の無回答および調査票の無回答項目の存在を前提として場合の推計と誤差評価の問題を取り上げた。3.以上の研究会に提出された報告用論文ないし要旨は磁気媒体に保存し、今後の研究のためのデータベースとして利用できるようにした。
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