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1996 年度 実績報告書

災害復旧時の防災組織のロジスティクス・マネージメント

研究課題

研究課題/領域番号 07308034
研究機関京都大学

研究代表者

林 春男  京都大学, 防災研究所, 教授 (20164949)

研究分担者 山下 裕介  弘前大学, 人文学部, 助手 (90253369)
田中 重好  弘前大学, 人文学部, 教授 (50155131)
能島 暢呂  広島工業大学, 工学部, 講師 (20222200)
亀田 弘行  京都大学, 防災研究所, 教授 (80025949)
河田 恵昭  京都大学, 防災研究所, 教授 (10027295)
キーワード災害対応 / ロジスティクス / 管理 / 緊急対策 / 応急対策 / 再建対策 / 意志決定 / CALS
研究概要

災害復旧に従事する防災機関のロジスティクス・マネージメントにおいて,災害対応を緊急対策,応急対策,復旧・復興対策という相互に独立し,異なる目標を持つ3種類の対策の組み合わせとして考えることが可能である.しかも,この3種類の対策はすべて災害発生直後から同時に,別々の担当グループによって実施される必要性が明らかになった.その間でのニーズと資源の相互調整過程にロジスティクス・マネージメントの本質があると考え,それを可能にする情報システムの構築を行った.
1)防災CALSの構想 災害対策をおこなう関連部局間での状況認識の共有と資源調整を可能にするための情報処理標準の必要性を明らかにし,そのプロトタイプを検討した.
2)被害状況の把握,対応状況の整理,資源動員計画の立案,周知広報による情報共有の確立を統一的に推進するシステムの構築を目的として,カリフォルニア州が開発した"OASIS"(OPERATIONAL AREA SATELLITE INFORMATION SYSTEM)と,わが国の災害情報処理報告形式とを比較検討し,わが国における合理的な災害情報処理様式の検討を行った.
3)合理的な意志決定を支援するためには,災害対応の各局面における制約条件,過去の教訓棟を的確に参照しうるシステムが必要となるという認識のもとに,SGML(Standard General Markup Language)による災害情報管理システムのプロトタイプを構築した.各種防災計画の改訂や検索に強力な武器になることが明らかになった.
4)阪神淡路大震災で初めて注目され,今後の利用法の検討が考えられるべきボランティア問題に関して,実態調査を重ねその問題点を明らかにした.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 林春男: "情報システム-防災CALSの確立-" 自然災害科学. 15-2. 93-102 (1996)

  • [文献書誌] H.Hayashi & Y.Kawata: "Three tasks fo post-disaster crisis management-Lessons learned from the Great Hanshin-Awaji earthquake disaster" Proceedings from International Conference on Urban Engineering in Asian Cities in the 21st Century. II 1996H. 40-45 (1996)

  • [文献書誌] S.Tanaka,Y.Kawata & H.Hayashi: "LIfeline interaction effects under seismic conditions" Proceedings from International Conference on Urban Engineering in Asian Cities in the 21st Century. II 1996H. 46-51 (1996)

  • [文献書誌] Y.Kawata & H.Hayashi: "Urban tsunami disaster mitigation and humamware management" Proceedings from International Conference on Urban Engineering in Asian Cities in the 21st Century. II 1996H. 80-85 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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