研究分担者 |
犬竹 正明 東北大学, 工学部, 教授 (90023738)
渡辺 征夫 九州大学, 工学部, 教授 (80037902)
加藤 義章 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (30093397)
佐藤 哲也 東北大学, 核融合科学研究所, 教授 (80025395)
天岸 祥光 静岡大学, 理学部, 教授 (10042409)
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研究概要 |
プラズマ物理、材料プロセスプラズマ、地球・宇宙環境プラズマ、核融合プラズマなど、プラズマが関与する各分野における最近の研究動向の現状を把握するため、必要な調査を実施すると共に、計画の具体化に関する打ち合わせを行った。さらにプラズマ中の電位構造形成に関する国際シンポジウムを仙台で,材料プロセスプラズマ,核融合プラズマに関する研究会を福岡,仙台実施し,熱心な討論を行った.また,仙台では核融合プラズマに関する討論とともにこれまでの調査の結果をふまえてプラズマ科学の全国的な連絡網の構築について議論した. 仙台でのプラズマ中の電位構造形成に関する国際シンポジウムではプラズマ中での磁力線に沿った方向及び磁力線を横切る方向の電位構造形成及びそれに関連した非線形現象について最新の結果が報告され,熱心な議論がおこなわれた.ここでは,プラズマ中電位形成が実験室プラズマ,宇宙空間プラズマ,核融合プラズマにおいて共通する問題として認識された.仙台および福岡での材料プロセスプラズマに関する研究討論会では、材料プロセスのためのプラズマの密度、温度などの制御の方法、プラズマの生成法、プラズマ中のダストなどの不純物の制御、生成メカニズム,プラズマの計測等について最新の結果が報告され、これらについて討論を行った。仙台での核融合プラズマに関する研究討論会は、プラズマ閉じこめに関する電場の役割,電場の制御等について大型装置による研究結果ばかりでなく基礎実験の結果も報告され,その関連性も含めて熱心に議論された. これらの中での議論から,全国的なプラズマ科学の連絡網の構築の重要性が認識され,その具体的な組織作りが提案された.それは所属学会にとらわれずに,基礎プラズマ,核融合プラズマ,宇宙プラズマ,プロセスプラズマなどプラズマ科学に関連した研究者が地域ごとに研究連絡組織をつくり,そのあいだで交流を深めていき,それを基に全国的な連絡網を構築するというものである.
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