研究課題
基盤研究(A)
プラズマ科学は、プラズマ物理学を中心として、広大なプラズマ関連の科学分野を対象とする学問領域である.核融合科学と深く関連し、核融合研究の進展とともに発展してきたことは言うまでもないが、プラズマが関与する他の学問領域においても極めて重要であることは良く知られている。宇宙、天体現象においては、殆どあらゆるところでプラズマ現象が中心的役割を担っている。プラズマの工学的応用は、特に先端エレクトロニクスと密接に関係して、その重要性が近年広く認識されており、同時に新しい物理現象の理解をも可能にしている。また、プラズマがレーザー爆縮、高エネルギー物理と結びついて、新たな物理学分野を生み出しつつある。その他にも、プラズマが重要な役割を担う多くの学問領域をあげることができる。平成3-5年度の総合研究(A)「核融合の総合的体系化の推進」および平成6-7年度の「核融合学の高度化とネットワーク化に関する総合的研究」に引き続き、本基盤研究において、プラズマ科学と核融合研究との関係およびプラズマ科学基盤充実の総合的研究推進の方策について、各種の研究会・討論会・作業会を開催し、広く検討を行ってきた.プラズマ科学基盤充実の総合的研究推進には、プラズマが関与する各分野、学会を横断する、柔らかな「プラズマ科学ネットワーク」の確立が望まれ、ネットワークを通じ研究者間の緊密な関係を図る必要がある。その具体化を急ぎ、プラズマ科学の発展に備えるべきである。
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