研究課題/領域番号 |
07308043
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 国立がんセンター |
研究代表者 |
宗像 信生 国立がんセンター, 放射線研究所, 室長 (50100152)
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研究分担者 |
古澤 佳也 放射線医学研究所, 主任研究官 (50260237)
根岸 和雄 岡山大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (70116490)
渡辺 正勝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (40124226)
檜枝 光太郎 立教大学, 理学部, 教授 (20062656)
二階堂 修 金沢大学, 薬学部, 教授 (60019669)
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キーワード | 太陽光紫外線 / バイオドシメトリー / スペクトル強度 / 胞子 / DNA |
研究概要 |
本研究課題のめざすところは、太陽光紫外線の生物影響を定量的に把握するために開発されてきた各種のバイオドシメトリーを用いて、野外での比較実験をおこなうことである。一方、地上での太陽光紫外線の波長別強度分布は、気象庁オゾン観測室によって、国内4地点(および南極)の気象台での観測が続けられており、これは太陽光紫外線の生物影響を議論するための厖大な基礎データを提供している。われわれは、スペクトル強度と生物効果線量の関連をもとめるために、1995年8月8、9、10日の3日間にわたって、那覇市内の沖縄気象台において、5種類の生物および化学的試料を用いて比較実験を実施した。実験に参加したのは、胞子ドシメトリー(宗像)、オリゴヌクレオチド線量計(檜枝)、DNA損傷の抗体検出系(二階堂)、DNA酸化損傷検出系(根岸)、胞子バイオフィルム(古澤)であった。天候はきわめて暑くほぼ晴れていたが、変動がはなはだしく、一時的には驟雨におそわれたこともあり、野外実験につきもののさまざまな困難に遭遇したが、運搬保存中に大量の損傷が生成してデータの得られなかった酸化損傷の実験以外は結果を得ることができ、これらの速報は太陽紫外線防御研究委員会学術報告第5巻2号に掲載された。特に、胞子ドシメトリーおよびオリゴヌクレオチド線量計については、各正時におけるスペクトル強度と作用スペクトルとからの効果の予測値と実測値の比較をおこなうことができた。その結果、胞子ドシメトリーの場合、実測値は予測値を平均して1.43倍上回っていた。これは筑波高層気象台での値(1.25倍)よりかなり大きかった。この理由は現在のところ明らかでないが、太陽光紫外線の強度の強いときにスペクトル測定が短波長領域を少なめに測定している可能性が示唆され今後の重要な課題となった。
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