研究課題/領域番号 |
07308046
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡田 光正 広島大学, 工学部, 教授 (70124336)
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研究分担者 |
川西 琢也 金沢大学, 工学部, 助手 (80234087)
細見 正明 東京農工大学, 工学部, 助教授 (90132860)
藤江 孝一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (30134836)
鈴木 基之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10011040)
吉田 弘之 大阪府立大学, 工学部, 教授 (50081360)
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キーワード | 水環境保全 / 水利用システム / 排水処理技術 / 事業場 / 排水処理方式 / 排水キャラクタリゼーション / 排出負荷量 |
研究概要 |
水環境との調和を考え、汚濁物質の水環境への排出量を総合的に削減し、地域の水質保全、改善を図っていくためには、諸産業の事業場の形態党を踏まえ、事業場の規模や地域の水環境の特性を考慮に入れた対策が必要である。このため、本研究では各産業に適した水質改善技術、および生産プロセスにおける総合水利用システムの最適化を行うため、1)発生源における個別処理と排水処理施設の改善による対処との技術・経済的判断記述の確立、2)現在利用できるN, P, COD除去技術の各産業におけるプロセスへの適用指針の確立、3)プロセスのクローズド化/代替生産プロセス選択のための検討指針の確立、4)エネルギー消費、水の再利用など省資源/省エネルギー効果の評価、の点について事業場の規模、水利用状況に応じた改善策を探ることを目的としている。 このため、東京湾、瀬戸内海などの水域を選択し、対象地域において各産業からどのような汚濁物質が排出されているか、水域への汚濁物質の流入量はどの程度になるのかについて明らかにするため、諸産業からの汚濁物質排出実態について、事業場規模、地域による差異に着目した調査、解析を行うとともに、その問題点の整理を行った。具体的には、1)事業場の規模、分布、排水流入水域の調査、2)事業場規模別の排水処理、対策の現状についての調査。アンケート、現地調査、3)排水キャラクタリゼーション。事業場規模等によって排水処理方式、汚濁物質排出抑制対策が異なるため、その性状の検討、4)地域、水域、産業別の汚濁物質排出負荷量の推算をおこなった。これらの検討結果より、各事業場から排出される汚濁物質量を推算し、地域毎の諸産業の排出量が明らかになりつつある。
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