自動診断システム開発用医用画像データベースの整備

1995 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 07308056
• 研究種目: 総合研究(A)
• 研究機関: 東京農工大学
• 研究代表者: 小畑 秀文 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 教授 (80013720)
• 研究分担者: 西谷 弘 徳島大学, 医学部, 教授 (50117206) ; 長谷川 純一 中京大学, 情報科学部, 教授 (30126891) ; 松本 徹 放射線医学総合研究所, 障害・臨床研究部, 主任研究官 (90165902) ; 山本 眞司 豊橋技術科学大学, 知識情報工学系, 教授 (80230556) ; 鳥脇 純一郎 名古屋大学, 工学研究科情報工学専攻, 教授 (30023138)
• キーワード: 画像データベース / 医用画像 / 乳がんX線像 / 胸部CT像 / 胸部X線像 / 胃X線二重造影像

研究概要

本研究ではがんの検診を支援するための計算機システム、あるいはより進んだ形の自動診断システムの開発に必要な医用画像データベースの整備を目的としている。乳房X線像のデータベースについては既に別のプロジェクトによって整備済みであり、それ以外でがんの検診で重要な胃X線二重造影像、胸部CT像、胸部単純X線像のデータベース化を目的としている。初年度に当たる本年度は胃X線二重造影像の整備完了、およびその他の医用画像のデータベース用画像の収集を主目的とした。胃X線二重造影像については、データの収集と分類、各データの所見やスケッチ画の作成、工学者に対する胃X線二重造影像読影方法の執筆、等を実行し、それらをマニュアルの形で整備した。最終的にはそれぞれをすべて電子化し、広く利用者に配布できる形に整備することとし、その作業もほぼ予定通り進みつつある。まもなくCD ROMの形に整備を終えることができる見込である。胸部CT像のデータベース化については、一症例についての画像枚数が膨大であることから、代表的な症例を数例取り上げ、各症例に対する各スライスのスケッチ等を整備すべく、症例を分担して収集を進め、スケッチなどの作業も一部で進めている。胸部単純X線像のデータベース化でも、直接撮影像および間接撮影像をデータベース化することとし、そのデータ収集を進めている。