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1995 年度 実績報告書

情報源の品位に重点を置いた新世代マルチメディアシステムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07308062
研究種目

総合研究(A)

研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

宮原 誠  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (00115122)

研究分担者 堀田 裕弘  富山大学, 工学部, 講師 (80209303)
小谷 一孔  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20225452)
橋本 秀雄  金沢大学, 工学部, 教授 (00251934)
日比野 靖  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10251969)
原島 博  東京大学, 工学部, 教授 (60011201)
キーワードマルチメディア / 高画質 / 高品位 / 感性情報 / 現実感 / 画像特徴抽出 / 画質評価
研究概要

1.画像品位に関する物理要因として階調性に注目し、36ビット階調表示システムを用いて従来の24ビット階調との比較を心理実験によって行ったところ、「リッチな雰囲気」、「自然な雰囲気」といった高度な評価語による優れた画像再現性が認められ、写真、印刷画像品質に迫る高画質再現性が実現できることが明らかとなった。今後、更に物理要因と心理要因との関連を細かく検討し、各要因間の結びつきなどについて明らかにしていく。
2.均等色空間内で顔画像のフラクタル性に注目して特徴抽出を行う手法の検討に着手した。フラクタル次元等のパラメータの解析により、頬の輪郭、目、口の形状解析の可能性が期待できる。解析方法の確立と精度の検討、表情解析、表情記述への応用等の検討を次年度へ継続する。
3.動画像品質の客観的評価尺度の実現に取り組み、「動きの自然さ、滑らかさ」に関する歪み要因を用いて主観評価を90%を越す精度で近似できる客観評価尺度を得ることが出来た。ただし、現段階でもモノクロ動画像に対する尺度であり、画像品質を劣化させる条件として特定の符号化を用いているため、評価尺度としての汎用性や信頼性の検討が必要と考えている。これらの点については次年度以降に取り組む。
4.音響の品位に関して音の波面の再現性を取り上げ、群遅延等の制御により「音のまとまり」、「奥ゆき感」などの音場雰囲気の再現性を改善できることが確かめられた。
5.母音知覚における文脈効果モデル、側音化効果の知覚と音響特性との関係、に関する基礎的研究を行った。文脈効果の大きさと刺激の音韻性との関係を明らかにして文脈効果モデルを構築することができた。また、側音化効果による発音障害をエミュレートする音響モデルを構築し、このモデルを用いて発音された言葉が知覚できる限界とこれを改善するための物理要因の幾つかを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Miyahara,et.al.: "Vector Quantization Coding based on the Codebook of Essential Curved Surface of Images" PCS‐96. vol‐I. 59-62 (1996)

  • [文献書誌] K.Kotani,et.al.: "Objective Picture Quality Scale for Color Image Coding" ICIP‐95. vol‐III. 133-136 (1995)

  • [文献書誌] W.Zheng,原島: "不変特徴に基づく3次元曲面の表現" 電子情報通信学会論文誌. J78‐D‐II. 272-280 (1995)

  • [文献書誌] 堀田,片山,村井: "感性空間構築のための2色配色方向依存性に関する検討" テレビジョン学会誌. vol.49. 1087-1089 (1995)

  • [文献書誌] Y.Horita,et.al.: "Construction of Color Sensitivity Space for an Sensitivity Information Extraction" Conf. on Computer Vision. vol.3. 263-267 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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