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1995 年度 実績報告書

超顕微鏡技術の評価と細胞内分3動態のイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 07308070
研究種目

総合研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

臼倉 治郎  名古屋大学, 医学部, 助教授 (30143415)

研究分担者 片岡 幹雄  大阪大学, 理学部, 助教授 (30150254)
月田 承一郎  京都大学, 医学部, 教授 (50155347)
宝谷 紘一  名古屋大学, 理学部, 教授 (80025444)
尾張部 克志  名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (90109257)
曽我部 正博  名古屋大学, 医学部, 教授 (10093428)
キーワードイメージング / 細胞骨格 / 原子力間顕微鏡 / 共焦点レーザー顕微鏡 / X線回折
研究概要

本研究の目的は超顕微鏡技術により細胞、膜骨格の動的超微構造を決定し、情報伝達系との関連性を明かにすることである。これらの研究を通してそれぞれの超顕微鏡技術がいかなる特徴と性能を持つかを評価し、将来の細胞内動的分子構築のイメージング法を確立することである。平成7年度は情報伝達系の「反応の場」としての細胞骨格の分子構築について検討した。細胞骨格は膜の直下から細胞内奥深くまで広く分布するため、情報伝達系との関係が推測されていたが、必ずしも明瞭ではない。しかし、生きている細胞膜の強化ビデオ顕微鏡による観察から内在性膜蛋白の動きが膜骨格により制御されていることがわかり、細胞骨格が情報伝達における「反応の場」を形成していることが明かとなった。
役割分担の概要
臼倉は班員の協力を得て本総合研究の報告を行なうとともに、神経シナプス前膜の裏打ち構造をフリーズレプリカ法にて構造解析した。曽我部は強化ビデオ顕微鏡とパッチクランプ法の併用により、機械刺激応答チャンネルの開閉と細胞骨格との関連を明かにした。楠見は単一粒子追跡法と原子間力顕微鏡により、膜の裏打ち構造が作るドメインと膜蛋白運動制御との関連を明かにした。石川は共焦点レーザー顕微鏡により、生きている細胞膜の裏打ち構造と基質との接着の関係を解析した。木下はナノ秒多画像同時計測顕微鏡により生きている細胞膜の動態を経時的に明かにした。宮本、猪飼らは溶液中での原子間力顕微鏡観察の有用性を明かにした。片岡はX線回折法により生理条件下での紫膜の表面分子構造を明かにする。片山、豊島はそれぞれマイカフレーク法、氷包埋法により、電子顕微鏡レベルで細胞骨格を構成するフィラメントの分子構造を明らかにした。尾張部、月田は細胞接着装置と細胞骨格の結合様式を蛋白質生化学的に解明すると共に、必要に応じて、試料や生化学的知識を班員に提供した。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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