研究課題/領域番号 |
07308072
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
町田 泰則 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80175596)
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研究分担者 |
泉井 桂 京都大学, 農学部, 教授 (20025414)
篠崎 一雄 名古屋大学, 理化学研究所, 主任研究員 (20124216)
佐々木 幸子 名古屋大学, 農学部, 教授 (00026519)
中村 研三 名古屋大学, 農学部, 教授 (80164292)
岡 穆宏 京都大学, 化学研究所, 教授 (10093212)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | プロテインキナーゼキナーゼ / NPK1 / MAPKカスケード / MAPKK / MAPKKK / 環境応答 / 植物細胞 / シグナル伝達 |
研究概要 |
NNPK1cDNAはタバコの増殖細胞からクローニングされたものであり、そのタンパク質はプロテインキナーゼ活性を有し、構造的にはMAPKKK(mitogen-activated protein kinaseの活性化キナーゼのキナーゼ)と類似しており、出芽酵母のある種のMAPKKKの変異を相補できる。本研究計画では、NPK1キナーゼの活性化因子をコードするcDNAを単離しその性質を明らかにした。その結果、そのcDNAは新奇なキネシン様タンパク質をコードしていること、このタンパク質はNPK1の調節領域に結合して、それを活性化することがわかった。さらに、NPK1は細胞周期のS期からM期にかけて存在していたが、その活性化因子はM期に特異的に蓄積していた。これらの結果から、NPK1は細胞分裂のM期の何らかの機能をしていると考えられる(町田)。篠崎らは、9種のMAPキナーゼ、4種のMAPKKキナーゼ、3種のMAPKキナーゼ、2種のS6キナーゼをクローニングした。ノーザン法で乾燥ストレスによる発現を調べた結果、いずれも低温、乾燥や塩ストレスによって誘導される特異的な遺伝子(ATMPK3,ATMEKK1,ATPK19)が存在することをみいだした。この結果から、MAPキナーゼ系が乾燥ストレスのシグナル伝達に関与していることが推定された。岡は、シロイヌナズナのプロテインホスファターゼPP1について研究し、PP1(あるいはタンパク質の脱リン酸)がエチレン応答(MAPKカスケードの関与が指摘されている)を正に制御していることが示唆された。中村は、タバコ葉細胞質膜のショ糖によって誘導される54kDa自己リン酸化タンパク質を精製し、これがCDPKの一分子種であることを示した。泉井は、トウモロコシC4型PEPカルボキシラーゼのリン酸化にはCa2+依存性プロテインキナーゼ(CDPK)も関与しうることを合成ペプチドを用いて示した。CDPKおよびCRK(CDPK-related PK)のcDNAクローンを得てその解析を行った。
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