研究課題/領域番号 |
07309004
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
櫻井 恒太郎 北海道大学, 医学部・附属病院, 教授 (80127084)
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研究分担者 |
高橋 隆 京都大学, 医学部, 教授 (40055992)
山内 一信 名古屋大学, 医学部, 教授 (90126912)
里村 洋一 千葉大学, 医学部, 教授 (10009582)
大槻 昌夫 東北大学, 医学部, 教授 (40108486)
開原 成允 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30010234)
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キーワード | 医療情報ネットワーク / UMIN / マルチメディア / インターネット / 大学衛星医療情報ネットワーク |
研究概要 |
本研究の遂行は昨年と同様に大学医療情報ネットワーク(UMIN)と密接な連係を持って行った。大学病院間の医療情報ネットワークは、従来までの専用線接続からSINET、インターネットを介したTCP/IP接続へほぼ全大学が移行し、ユーザインターフェースとしてもWWWブラウザが標準として定着した(参考文献1)。これを利用して、文書伝達を効率的に行うためにFAXとWWWブラウザを連携したイメージによる文書伝達システムを開発し試験運用の後、実用に供した(2)。また、業務上の資料収集においても従来、文書や磁気メディアでの報告をしていたものを、CGIインターフェースにより直接入力するシステムを研究開発し試験を行っている(3)。情報環境の今後の問題点としては、まず第一にセキュリティ確保のための暗号化とインターネットの混雑を避けての通信バンド幅の確保が問題となる。これらについてはすでに実験を開始しているが、今後引き続いての検討が必要である。大規模なシステムとしては昨年より8つの国立大学病院間でデジタルHDTVを用いた衛星放送ネットワーク(MINCS)が発足し、これを用いた会議および教育が定期的に行われるようになった。この方式はまだ世界初の試みであり、今後医療における通信基盤として評価が必要である。個々の大学病院においては遠隔医療における通信環境の研究が進んでいる。高価な設備を必要とするものだけでなく、既成の機器を利用したシステムも十分実用になることが判明する(4)など、検討の成果があった。このような情報環境を活用するためには医療情報学の教育の整備も必要であり、その検討も同時に行っている(5)。
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