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1996 年度 実績報告書

金属酵素蛋白質の多元的構造と反応過程制御機構の精密解析

研究課題

研究課題/領域番号 07309006
研究機関京都大学

研究代表者

森島 績  京都大学, 工学研究科, 教授 (50026093)

研究分担者 茂木 立志  東京大学, 理学部, 助手 (90219965)
堀 洋  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (20127294)
福山 恵一  大阪大学, 理学部, 教授 (80032283)
長谷 俊治  大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00127276)
北川 禎三  京都大学, 分子科学研究所, 教授 (40029955)
キーワードペルオキシターゼ / フェレドキシン / 亜硝酸還元酵素 / 蛋白質内電子伝達 / 亜硫酸還元酵素 / チトクロムP450
研究概要

森島らは、今年度も昨年度に引き続き、いくつかのアミノ酸置換ミオグロビンを作製し、その配位子結合反応の圧力依存性を検討することによってヘムポケット内の疎水性が、配位子結合反応に重要な役割を果たしていることを示した。また、ルテニウム修飾亜鉛置換ミオグロビンの電子移動反応の圧力依存性から、従来注目されていなかった、電子伝達反応における蛋白質構造の熱揺らぎの効果についても明らかにした。ペルオキシターゼに関しては、福山らを中心にして、バクテリア由来のペルオキシターゼ(ARP)のX腺構造解析が、種々の基質存在下で行われ、その基質結合様式について多くの構造的知見が得られた。北川らはARP反応中間体の共鳴ラマンスペクトルをはじめて観測することに成功し、その構造について検討を行った。長谷はいくつかのアミノ酸置換フェレドキシンを作製し、亜硫酸還元酵素との分子認識および電子伝達反応特性を明らかにした。茂木はいくつかのアミノ酸置換大腸菌ユビキノール酸化酵素を作製し、その反応機構、特に電子移動と基質認識についてのメカニズムを明らかにした。小林は亜硝酸還元酵素およびそのモデル化合物に対してパルスラジオリシス法を応用し、亜硝酸の還元反応機構について検討を行った。城は一酸化窒素還元酵素の立体構造をX線構造解析によって明らかにし、その構造を類縁のP450と比較を行い、両酵素の機能の相違の構造的要因を検討した。堀は、一酸化窒素結合型酸化型ミオグロビンの光解離中間体分子種のEPRを測定することにより、ヘム鉄と一酸化窒素との間の相互作用についての新たな方法論と不安定中間体について考察を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Matsui,T: "Preparation and Reaction of Myoglobin Mutants Bearing Both Proximal Cysteine Ligand and Hydrophobic Distal Cavity : Protein Models for the Active Site of P-450" Biochemistry. 35. 13118-13124 (1996)

  • [文献書誌] Nagano,S: "The Catalytic Roles of the Distal Site Asparagine-Histidine Couple in Peroxidases" Biochemistry. 35. 14251-14258 (1996)

  • [文献書誌] Tanaka,M: "The Distal Glutamic Acid As Acid-Base Catalyst in the Distal Site of Horseradish Peroxidase" Biochem.Biophys.Res.Commun. 227. 393-399 (1996)

  • [文献書誌] Mukai,M.: "Effects of Concerted Hydrogen Bonding of Distal Histidine on Active Site Structure of Horseradish Peroxidase ; Resonance Raman Studies with Asn-70 Mutants" J.Am.Chem.Soc. 119(印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2014-07-15  

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