研究課題/領域番号 |
07309012
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
緒方 靖哉 九州大学, 農学部, 教授 (20038277)
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研究分担者 |
熊谷 健一 九州大学, 法学部, 助教授 (20264004)
北川 俊光 九州大学, 法学部, 教授 (60253382)
井上 治典 九州大学, 法学部, 教授 (40068127)
久原 哲 九州大学, 農学研究科, 教授 (00153320)
白畑 實隆 九州大学, 農学研究科, 教授 (90154377)
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キーワード | バイオテクノロジーと法 / 製造物責任法 / 知的所有権 / インフォームド・コンセント / 遺伝子ターゲッティング |
研究概要 |
製造物責任法及び知的所有権を、バイオテクノロジーの観点から理解することを目的とし、研究代表者及び分担者が中心となり、学生や一般の方々を交えた「バイオテクノロジーの法と作法」-生命機能のよりよき展開に向けて-と題するセミナーを開催した。本セミナーでは、製造物責任法(PL法)の成立に伴う、血液製剤や微生物産業より生産される食品・医薬品などにおける技術上の問題点と、これら物質のPL法上の位置づけ及びPL法の国際的規制の必要性について、さらに遺伝子組換え技術の成果物の知的財産としての保護のあり方について討論を行なった。 「バイオテクノロジーと法」と題するシンポジウムを開催した。本シンポジウムにおいては、バイオテクノロジーの知的所有権に関する問題点、技術・研究開発への法の関与のあり方、国際社会における「モノ」による競争から「技術」による競争への流れ、先端技術の消費者・産業界に対するインパクトと被害者保護の視点などについて言及し、新しい生物機能変換技術及びそれによって得られた新規生物が実用化されるための社会的認知に関して、インフォームド・コンセントの問題などとともに法の側面から多角的に検討した。 また本研究の一発展として、研究代表者及び分担者の所属する九州大学大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻と法学部の教官が担当し、遺伝子資源工学専攻及び法学部の学生を対象に「バイオテクノロジー概論」及び「バイオテクノロジー法学概論」という講義を行なった。 さらに、日本農芸化学会主催の第20回化学と生物シンポジウム「遺伝子ターゲッティングの発展」と題する市民公開シンポジウムにおいて、本研究に分担者として参加している法学研究者が全面的に協力し、遺伝子導入生物の法学的見地からの解釈について討論を行なった。
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