研究課題
本年度は研究代表者の原仁を中心として、学習障害の概念に関する文献的検討を続けた。その成果は「学習障害と言語障害(教育と医学)」として論文発表をした。また、すでに対象児の評価資料の集積が先行している極低出生体重児群に関しては、研究代表者および分担者のひとりである篁倫子は極低出生体重児の長期追跡研究の理論的・実際的研究をNeonatal Care誌に論文発表の予定である(印刷中)。分担研究者の篁倫子と三石知左子は乳幼児精神保健第6回世界大会(フィンランド、テンペレ)に参加し、多胎児の長期予後について発表する機会を得た。極低出生体重児群においては次の観点から研究をすすめた。1)多動評価:ミニ・モーションロガー・アクティグラフを使用した研究を実施した(第75回日本精神神経学会にて口頭発表)。2)社会適応:SM社会生活能力検査を用いた評価を実施した(第42回日本未熟児新生児学会にて口頭発表)。3)知能発達:ウェクスラ-系知能検査を用いて正期産成熟児群と比較した研究を実施した(日本LD学会第5回大会にて口頭発表)。4)運動能力:小林-フロスティッグ・ム-ブメントスキルテストバッテリ-を用いた評価を実施した(第99回日本小児科学会にてポスター発表)。白血病児群においては認知評価を中心に研究をすすめた。研究代表者原仁は、第38回日本小児血液学会にて「治療後の急性白血病児と認知機能-WISC-Rによる学習障害類型の検討-第2報」の演題をポスター発表した。
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