研究課題/領域番号 |
07355002
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神谷 武志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70010791)
|
研究分担者 |
小林 哲郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (10029522)
小林 孝嘉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60087509)
菊池 和朗 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50134458)
伊藤 弘昌 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20006274)
山下 幹雄 北海道大学, 工学部, 教授 (10240631)
|
キーワード | レーザ / 光学 / 光物性 / 光デバイス / 光システム / 光情報処理 / 光計測 / 光伝送 |
研究概要 |
[超高速光工学の調査]フェムト秒フォトニクスはレーザの物理学、工学や光物生工学、および光電子デバイス工学、光システム工学にまたがる境界領域的性格を有する新しい学問分野であり、拾い立場から現況を把握する必要がある。関連した研究として平成5年度まで行われた重点領域研究「超高速超並列光エレクトロニクス」の研究成果をもとに我が国の大学における研究の特色を生かした研究の進め方について調査および討論をおこなった。研究現況の調査にあたってはデータベースの利用のほか、電子協調査報告、NEDO先導研究報告も利用した。これによってフェムト秒領域において基礎科学的研究および端緒的な工学研究は行われているものの、物質から光システムにわたる総合的視点からの工学研究が不十分であることが認識された。 [分担研究者の研究現況の把握と研究課題の討論]シンポジウムの開催により分担研究者がこれまでにおこなってきた準備的研究の成果と問題意識の発表を行い、今後重点的に攻略すべき研究課題の整理をおこなった。 [重点領域研究計画の立案と申請書作成]以上の調査、討論をもとに平成9年度から開始される3年間に同題目の重点領域研究を実施することを計画し、申請書の作成を行い、2月に文部省に提出した。研究の目的としては「光の時間軸上の極限、すなわちフェムト秒台の超高速領域における発生、検出および物質応答に関わる物理的課題を探究するとともにこれを利用して光による超高速の情報伝達、処理、計測を可能とする新工学概念の創出を目指した研究をおこなう」ことに整理し、主要研究項目として(1)フェムト秒フォトニクス物理、(2)フェムト秒非線形物性、(3)ナノ構造フォトニクス(4)超高速フォトニックシステム、の柱をたてた。
|