研究課題
本研究の目的は、予防医学に携わりストレス研究を行っている環境医学、分子遺伝学、細胞遺伝学、神経科学、産業衛生学、疾病疫学、精神保健学、健康管理学、栄養学、中毒学などの専門家が一堂に会して、ストレス問題をきわめ、その解決を図ろうとするものである。目的達成のために、以下の項目について研究を推進した。1.ストレスの身体的健康度への影響を、免疫系を中心としたストレス応答機構に関連した遺伝子の発現およびストレス負荷による遺伝子の損傷とその防御機構から検討した。2.ストレスの精神的健康度への影響は、THI、GHQなどの調査票を用いたフィールド調査や、カテコールアミン、ホルモンなどの神経内分泌的手法を用いて検討した。3.ストレスの中枢機構について、脳波・誘発脳波のどの生理的検査ならびに神経生化学、神経解剖学的手法を用いて検討した。これらの研究成果を踏まえて、ストレスに対する身体的、精神的健康保持法について検討すると共に、ストレスの予防医学的解明のための研究計画を作成し、重点領域に申請した。
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