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1997 年度 実績報告書

リスク認知とコミュニケーション効果の国際比較-日本・中国・アメリカ-

研究課題

研究課題/領域番号 07401003
研究機関甲子園大学

研究代表者

木下 冨雄  甲子園大学, 人間文化学部, 教授 (10026742)

研究分担者 吉野 絹子  摂南大学, 経営情報学部, 教授 (40220701)
キーワードリスク認知 / リスク・コミュニケーション / 社会的受容 / 国際比較
研究概要

本年度の研究は、大きく二つの部分に分かれる。第1は実験的な研究、第2は社会調査的な研究である。
まず第1の研究は、コミュニケーションの効果に関するもので、リスク・コミュニケーションが、従来の説得的コミュニケーションに比べてどのような効果の違いがあるかを、実験的に検討することを目的としている。用いる題材は、原子力発電である。
大学生を被験者として実験した結果、リスク・コミュニケーションは、説得的コミュニケーションに比べて効果のあることが判明した。すなわち、最終的な態度変化(社会的受容)にはそれほど大きな差はなかったが、それに至る過程で、認知・感情的変化(特に信頼性)に差があることが分かった。またその効果は、コミュニケーションの受け手だけではなく、送り手にも及ぶことが判明した。
第2の研究は、喫煙行動を素材として、その効用性と危険性を人々がどのように認知し、それに対応した行動をとっているかを、社会調査によって明らかにするものである。対象者は、日本の大阪市、中国の北京市、アメリカのロスアンゼルス市の有権者である。
またそれに関して、客観的には等しいリスクであっても、その数値的表現法によってリスク認知がどのような影響を受けるか、さらに、客観的にどれほどのリスクがあれば、人々は警告表示を望むのかについても検討した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木下冨雄: "科学技術と人間の共生-リスク・コミュニケーションの思想と技術" 有福考岳編著環境としての自然・社会・文化京都大学学術出版会, pp.145-191 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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